キャデラックは、F1の夏休み中にグレアム・ロードン代表を突然解任し、元アルピーヌ幹部のマルチン・ブドコフスキーを後任に据えた。
この電撃人事は、F1界を驚かせた。
キャデラックF1のダン・タウリスCEOは、今回の人事は自身が決めたものであり、双方の合意による退任ではなかったと強調した。
「これは私が下した決断であり、双方の合意によるものではありませんでした。グレアムと私が話したのは今朝ですから、本当につい最近のことです。このような人事交代を簡単に進める方法はありません」
タウリスCEOは、F1で幹部人事を進める際には機密性が求められるため、外部から突然の交代に見えることは避けられなかったと説明した。
「マルチンが突然ファクトリーの見学に現れたり、交渉の詳細が公になったりしたら、メディアがどれほど騒ぐか想像してみてください」
タウリスCEOは、こうした情報が交代の発表前に漏れれば、状況を不安定にしかねないと続けた。
「メディアが騒げば、そうした状況がチームを不安定にしかねません。そのため、現経営陣の立場を尊重することが重要です。だからこそ、今回の交代は実際よりも劇的な変化に見えてしまうのです。しかし、それがF1という世界の性質であり、今回はこの形で進めるしかありませんでした」
タウリスCEOは、ロードン代表が当初から暫定的な立場にすぎなかったとの見方も否定した。
「彼の立場が最初から一時的なものだったと考えるのは、適切ではないと思います。すべては仕事の成果と、その後の状況の展開によって決まったことです」
後任のブドコフスキー代表は、FIAとルノー/アルピーヌで要職を務めた経験を持ち、今回の就任によってF1に復帰する。
「ここ数年、私はグリッドの半数を超えるチームと話し合ってきました。しかし、私にとって何より重要だったのは、チームを率いる立場に復帰するのであれば、自分が心から信じられるプロジェクトの一員になりたいということでした」
ブドコフスキー代表は、キャデラックを選んだ決め手として、プロジェクトを支える企業の存在を挙げた。
「このプロジェクトは本当に野心的です。モータースポーツに深く関わるTWGグループと、世界最大級の自動車メーカーであるゼネラルモーターズが支えており、大きな野心と豊富なリソースの両方を備えています」
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、今回のキャデラックF1代表の交代が、さらなる人事変更の始まりにすぎない可能性があるとみている。
「キャデラックは今回、F1での経験があり、規模の大きなチームで働いたこともある人物を迎え入れました」とラルフはドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に語った。
「これがキャデラックで最後の変更になるとは思いません。」
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