【オンボード映像分析】角田裕毅、復帰初レースで何が起きた? ローソンを上回るスタートもターン1で僚友に接触/F1オランダGP|スプリント
8月22日(土)、2026年F1第12戦オランダGP(ザントフォールト)の2日目に24周のスプリントが行われ、約8カ月ぶりのレース参戦となった角田裕毅(レーシングブルズ)は12番グリッドからスタートし、13位でチェッカーフラッグを受けた。
スタート直後、一度はリアム・ローソン(レッドブル)を上回る加速を見せた角田だったが、ターン1でチームメイトのアービッド・リンドブラッドに軽く追突。そこでバランスを崩したことが、1つポジションを失うきっかけとなっていた。
■角田裕毅、スタート直後はローソンを上回る加速
角田のオンボード映像を確認すると、新世代マシンで初めて迎えたレーススタートでは、まずまずの蹴り出しを見せている。
12番グリッドの角田は、アウト側の11番グリッドからスタートしたローソンを加速で上回り、一度は前に出たかに見えた。
しかし、ターン1への進入で状況が変わった。
角田の前方には10番グリッドからスタートしたチームメイトのリンドブラッドがおり、その後方に急速に接近。角田は早めにブレーキングしたものの、リンドブラッドの減速が想定以上に大きく、角田のフロントウイングがリンドブラッドのマシン後部に軽く接触した。
■リンドブラッドに軽く追突 コラピントに先行許す
接触した瞬間、リンドブラッドのマシンがわずかにバランスを崩す様子がオンボード映像に映っている。
それでもリンドブラッドは姿勢を立て直して加速し、そのまま順位をキープした。
一方、追突した角田もターン1でバランスを崩し、マシンの姿勢を整えている間にフランコ・コラピント(アルピーヌ)に先行を許した。
角田はこれで13番手へ後退。その後はコラピントに仕掛ける場面を見せたものの、オーバーテイクには至らず、13位で24周のスプリントを走り切った。
■新世代F1マシンで初めて24周の実戦経験
順位だけを見れば12番手スタートから13位と1つポジションを落とした形だが、角田にとって今回のスプリントは、2026年型の新世代F1マシンで初めて経験する実戦だった。
金曜日のフリー走行1回目(FP1)が、このマシンを本格的に走らせる最初のセッション。そこからスプリント予選ではSQ1、SQ2と走行を重ねるにつれて、チームメイトのリンドブラッドとのタイム差を縮めていった。
そしてスプリントでは、スタート、エネルギーの使い方や貯め方、ブレーキング、前後のマシンとのエネルギーマネジメントを考慮した攻防など、予選の1周では得られない24周分の実戦経験を積んだ。
2026年型マシンでは、パワーユニットやエネルギーマネジメントを含め、これまでのF1マシンとは走らせ方が大きく変化している。
約8カ月のブランクを経て突然実戦へ戻った角田にとって、一つひとつの周回が重要な学習機会となる。
FP1、スプリント予選、そして24周のスプリントと、セッションを重ねるごとに経験値を積んでいる角田。この後に控える公式予選と決勝でどこまで適応を進められるか。
限られた時間のなかで周囲を驚かせるような成長を示し、F1界からの評価を自らの走りで変えられるか。角田裕毅の一挙手一投足から目が離せない。
【関連記事】
●【F1オランダGP|スプリントタイム差】角田裕毅は復帰戦13位 ラッセル優勝、ルクレールがノリス攻略 新PUホンダは苦戦
●【角田裕毅】レーシングブルズでの出場は次戦以降も続く可能性 ハジャーの手首負傷、復帰時期は未定
●【F1オランダGP】角田裕毅、8カ月ぶり復帰!初めてのマシンに手応え 代表も称賛「素晴らしい仕事。Q3に進出できる」
●【F1オランダGP|SQ】レーシングブルズ代表、角田裕毅を絶賛「本当に見事」リンドブラッドも高評価、2台Q3進出に自信
●【F1オランダGP|SQ】角田裕毅、復帰初日に2026年型マシンの“違い”を実感「特に高速セクション」土曜予選へ理解深める