ミック・シューマッハが、2027年シーズンからメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)のNTTインディカー・シリーズのプログラムに加入することが決まった。
シューマッハはMSRホンダの66号車をドライブし、60号車のMSRホンダで引き続き参戦するマーカス・アームストロングとチームメイトを組む。
元F1ドライバーのシューマッハは、2026年にレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)からNTTインディカー・シリーズに初参戦。北米のオープンホイールレース特有の環境に素早く適応し、初めて経験するオーバルレースでも結果を残してきた。
フェニックス・レースウェイでは予選4番手を獲得し、直近のミルウォーキーで行われたレース2でも予選4番手。ナッシュビル・スーパースピードウェイではシーズン自己最高となる8位でフィニッシュした。
さらに5月にはインディアナポリス500(インディ500)に初出場。インディアナポリス・モーター・スピードウェイのオーバルで初レースながら全200周を走破し、インディ500のルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。同じRLLから参戦していたインディ500を2度制した佐藤琢磨から直接指導も受けていた。
シューマッハはMSR加入について次のように語った。
「メイヤー・シャンク・レーシングのみなさんと仕事ができること、そしてこれほど野心的なチームに加入できることを本当に楽しみにしています。MSRと一緒に仕事を始めるのは特別な旅になると思います。チームからさらに何を学べるのか、とても楽しみです。彼らは素晴らしい成功を収めてきましたし、もちろんインディ500優勝チームに行けるのは最高です」
「チームのみなさんと会い、MSRのパートナーのみなさんと仕事を始められるのも楽しみです。本当に2027年に向けて一緒に仕事を始めることが楽しみですし、どうすれば素晴らしいパートナーシップを築けるのか、一緒に考え始めたいと思っています」
2027年にはシューマッハとともに、先進素材メーカーのENVE CompositesもMSRに加わる。
米ユタ州オグデンを拠点とするENVEは、空力性能、強度と重量のバランス、レースでのパフォーマンスを最大化することを目的に、高性能なカーボンファイバー製自転車、ホイール、コンポーネントを設計・製造している。ENVEは最近、USF2000とインディNXTに参戦する「ENVE Motorsports」を立ち上げたほか、プロ自転車競技の最高峰でも実績を築いている。
UAEチーム・エミレーツ-XRGとのパートナーシップを通じてツール・ド・フランスなどで勝利を重ねており、チームはENVE製のホイールとコンポーネントを使用。タデイ・ポガチャルもENVEの機材を使用し、ツール・ド・フランス総合優勝5回、UCI世界選手権2回のタイトルを獲得している。
MSR共同オーナーのマイク・シャンクは、シューマッハのインディカー初年度を高く評価している。
「来年、ミックとENVEを迎えられることを非常にうれしく思っています。彼はインディカーでの最初のシーズンに、本当に強い印象を残しました。このシリーズに参戦するのは簡単ではありませんし、競争は信じられないほど接近しています。しかし、彼が成し遂げてきたことや、年間を通じて見せてきた成長を見ると、彼には大きな可能性があると感じています」
「彼はオーバルでも非常に速いペースを示しています。これは、インディカーでオーバル経験のないドライバーにとって大きなハードルです。彼は素早く適応しましたし、さらに1年の経験を積み、私たちのグループとともに戦うことで、何ができるのかを見るのが楽しみです」
「そしてもちろん、ENVEを迎えられることもうれしく思います。ENVEを動かしている価値観はMSRと同じですし、私たちはそれぞれの分野で勝利を目指しています。両者が一緒になるのは完璧な組み合わせだと思います」
シューマッハはインディカーへ転向する以前、国際モータースポーツのトップカテゴリーで実績を積んできた。
2018年にFIA F3ヨーロッパ選手権のチャンピオンに輝き、2020年にはFIA F2選手権のタイトルを獲得。その成功によってF1への昇格を果たし、2021年と2022年にハースF1チームから計43回のグランプリに出場した。
7度のF1ワールドチャンピオンに輝いた伝説的ドライバー、ミハエル・シューマッハの息子でもあるミックは、その後スポーツカーレースにも参戦した。FIA世界耐久選手権(WEC)の最高峰ハイパーカークラスを戦い、ル・マン24時間レースにも複数回出場。FIA WECでは表彰台も獲得している。
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