F1王者アントネッリが1番を選ばない理由 来季もセナと同じ12番で走る
■王者の1番ではなく12番を継続
メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、王者に認められるカーナンバー1を選ばず、2026年のF1王座をつかんだ12番を来季も使い続けると明言した。
スイス紙『Blick(ブリック)』は先週、アントネッリが王座を獲得しても、来季は12番を使い続ける意向だと報じていた。アントネッリは今回、イタリアのテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に12番の継続を明言し、その理由を語った。
「地に足をつけていたいからです。僕にとって、12番を使い続けることは新たな出発点のようなものです。そこからまた積み上げて、もう一度同じような結果を目指したいです。来年に向けて集中し続けるためでもあります」
■セナ以来、12番で王者に
メキシコシティGPで王座を獲得した直後の会見で、記者は、12番での王座獲得が1988年のアイルトン・セナ以来だと紹介し、アントネッリに来季の番号を尋ねた。アントネッリはこのときすでに、12番を使い続ける意向を示していた。
「正直に言うと、僕はかなり縁起を担ぐ方です。1番は僕にとって縁起のいい番号だったことがないんです。1番をつけたときは、いつも散々でした」
■セナ家を訪問、母国初優勝から35年を記念したヘルメットも
今週、アントネッリとセナの縁はさらに深まった。火曜日には、サンパウロ近郊にあるセナ家の敷地をプライベートで訪れた。セナが走らせた12番のロータスのコックピットに座り、セナを象徴する「Nacional(ナシオナル)」の帽子をかぶった。
※Nacional(ナシオナル):セナを長年支援したブラジルの銀行「バンコ・ナシオナル」そのロゴが入った青い帽子は、セナを象徴するアイテムとして知られる
アントネッリは『Sky Italia』に、セナへの思いをこう語った。
「アイルトンは、ドライバーとしても、一人の人間としても、これからもずっと僕に刺激を与えてくれる存在です。今年は、彼がレースやシーズンにどう向き合っていたのかを知りたくて、彼のインタビューをいくつも繰り返し見ました。僕にとって、彼は家族と同じように、これからもずっと手本となる存在です」
アントネッリはブラジルGPで、セナにささげる特別なヘルメットを着用する。今年は、セナがレース終盤を6速しか使えない状態で走り切り、母国で初優勝を飾ってから35年に当たる。
アントネッリは、その仕上がりに自信を見せた。
「僕がこれまでに作った中でも、最高のヘルメットの一つだと思います。とても特別な週末になります。」




