オコン、今季F1復帰なし FP2ではタイヤ選択で反発 小松代表「最善の判断」カマラが母国デビューへ
■オコンは今季残りを欠場
ハースは、エステバン・オコンが今季中に同チームのレースシートへ復帰しないと正式発表した。今週末のブラジルGPには、ラファエル・カマラが代わって出場する。
オコンはチームとの関係が悪化し、メキシコシティGPの週末途中で出場メンバーから外されていた。今回の発表により、広く予想されていた今季残りの欠場が正式に決まった。
■小松代表は詳細を公表せず
ハースF1の小松礼雄代表は、今回の決定について次のようにコメントした。
「メキシコシティGPのときもそうでしたが、このような決定を軽々しく下すことは決してありません。ただ、当時も今も、チームの今後にとってこれが最善の判断だと、私たちは確信しています」
小松代表は、非公開の場で何が起きたのか、今回も詳しい説明を避けた。
「チームとエステバンの間で最終的に交わされた話し合いは、内部の問題です。非公開の場でのやり取りについては、今後も公表を控えていきます」
一方、ドイツ紙『Bild(ビルト)』は、小松代表が話し合いの場を離れようとした際、オコンが小松代表の肩をつかんだと報じている。ただし、オコンは身体的な暴力があったとの報道を否定しており、チームも詳しい経緯を公表していない。
■ベアマンにトラブル、オコンはタイヤ選択で意見が対立
メキシコシティGPの金曜日のフリー走行2回目(FP2)では、ハースのオリバー・ベアマンが序盤にコース脇で一時停止した。その後、自力で走行を再開してピットへ戻ったが、ソフトウエアの変更も必要になった。
一方、オコンはロングランに使うタイヤを巡ってチームと意見が分かれた。
無線によると、担当エンジニアのローラ・ミュラーは、ベアマンのタイヤの見た目の状態が良くないため、燃料を多く積んで行う走行ではミディアムを使う方針に変更したと説明した。
ソフトでの走行を希望していたオコンは、無線で「いや、いや! ソフトで走りたいんだ。そんなことするなよ。いい加減にしてくれ」と反発。さらに、ガレージへ戻る際にも「今週末は僕の番だろ。いい加減にしてくれ」と不満を重ねた。
最終的には指示に従い、ミディアムに交換して走行した。セッション終盤にも、ミディアムを装着していたことが確認されている。
ただし、このタイヤ変更とベアマンのソフトウエアのトラブルとの関係は確認できていない。
また、この無線でのやり取りが、その後のチーム内の対立やオコンの交代にどうつながったのか、チームは詳細を公表していない。
■カマラが母国でF1デビュー
21歳のカマラは、母国ブラジルのサンパウロでベアマンと組み、F1デビューを果たす。
フェラーリの育成ドライバーで、現在F2のドライバーズランキング首位に立つカマラは、2027年からハースのレギュラードライバーを務めることがすでに発表されている。今回の起用により、母国でひと足早くF1デビューを迎えることになった。




