F1最高権威のバーニー・エクレストンは、F1に参戦する全11チームに向けて書簡を送付し、議論を呼んでいる「ポイント2倍」のレースをシーズン終盤3戦に拡げるべきとの主張を展開した。
もともとエクレストンには3戦しか念頭になかったが、多くのチーム代表がこのアイデアに反対。互いが歩み寄った結果、最終戦アブダビGPだけポイントが2倍になることになった。
それでもあきらめきれないエクレストンはチームに手紙をしたため、自説を再度プッシュしたのだ。このように遅い段階での制度変更は、全チームの同意が必要となる。
ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、アブダビGPに加えてアメリカGPとブラジルGPも「ポイント2倍」にするようチームに承認を迫る内容だという。
ところが、エクレストンの友人でいわば同盟関係にあるレッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーでさえ賛成しにくいのが現実だ。
来季終盤3戦がポイント2倍になると、タイトル争いが「宝くじのような運試しに成り下がる」とホーナーは考えている。
そのうえ小規模チームは、シーズン終盤にポイントが2倍に増えるに従い、ただでさえ重荷のマシン開発費用がますます増加することを危ぐしているらしい。
また、FIA(国際自動車連盟)に払う次のシーズンのエントリー料が獲得ポイント数に基づくことも、各チームが敬遠する理由だといわれる。膨らむ一方の参戦費用がポイント2倍政策でさらに高額になるというわけだ。
世界チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は28日(火)、ポイント2倍を「ナンセンス」と切り捨てている。
「これじゃまるでサッカーで、後半残り5分からゴール数を倍にするといって規則を変えるようなものだ」と、ベッテルはF1公式サイトに不満をぶちまけた。
「こんなおかしなルールを考えつく奴なんていないよ」とベッテルは語っている。