F1ハンガリーGPでポールポジションを獲得したランド・ノリス(マクラーレン)は、グランプリでの勝利を求められるプレッシャーを和らげようとしていた。
●【2024F1第13戦ハンガリーGP】決勝レースのタイム、周回数/タイムスケジュール・全セッションの結果
マクラーレンのペースが復活しつつある中で、24歳のノリスは今シーズン、一貫してチームメイトのオスカー・ピアストリよりも速いペースを示している。しかし、マイアミGPで初勝利を挙げたにもかかわらず、それ以降も最速のクルマを手にしながらも2勝目を挙げることはできなかった。
■嫌なヤツになりたくないとノリス
ハンガリーGPに向けて、ノリスが「勝つには優しすぎる」と考えている意見も出ているが、ノリスは木曜日、記者団にこう語った。
「もっと嫌な奴になって、馬鹿みたいに振る舞うこともできるし、そのような人物だと思わせることもできるけど、そんなことは必要ないし、したくない。ヘルメットをかぶると、人々が何を言っているのか聞こえない」
■ハンガリーGPは必勝ではないとノリス
ノリスはハンガロリンクでF1キャリア3度目のポールポジションを獲得したが、前戦の母国イギリスGPで勝利を逃したことはまだ記憶に新しい。元レッドブルドライバーのロバート・ドーンボスは『Ziggo Sport(ジーゴ・スポーツ)』に語った。
「マクラーレングループの中東のオーナーたちから、なぜこれまでに一度しか勝利していないのかという疑問が出ている。もっと勝つチャンスがあったはずだ」
日曜日のレースはノリスにとって「必勝」なのか?「そうは思わない」とノリスは反論した。
「すべての予選は重要だし、すべてのレースも重要だ。だから急にやらなければならないとか、証明しなければならないとかいうことはない。僕たちはいくつかのチャンスを逃したけど、そんなことを気にしている場合ではない」
■マクラーレン、失敗は学ぶ機会だ
マクラーレンのアンドレア・ステラ代表もチームとノリスのプレッシャーを軽減しようとしているようで、土曜日の予選後に『DAZN』に語った。
「マックス・フェルスタッペンは依然として倒すべきドライバーだ。彼は近年のF1を支配しており、我々は今、彼に彼にチャレンジできるいいポジションにいる。我々は今、マックスの前に2台いるので、戦略的に彼と対戦できるが、後ろには2台のフェラーリと1台のメルセデスがいて、状況は大きく変わる可能性がある」
最近のマクラーレンとノリスの失敗した機会について、ステラは次のように答えた。
「もっと上手くできたことはあるが、マクラーレンのミスを強調するのは間違った視点だ。成果は素晴らしく、失敗した機会があったとしても、それは学ぶための瞬間だ」