エイドリアン・ニューウェイとフェラーリの交渉は、大胆な要求が原因で決裂したとイタリア紙の『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が報じている。
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■フェラーリ、アストンマーティン、マクラーレン、メルセデス?
イタリア紙によると、レッドブルを去るニューウェイは年俸1,000万ドル(約15億円)を要求しただけでなく、自分が選んだ20人のエンジニアをフェラーリが雇用することを求めていたという。
そのため、現在ニューウェイを獲得する有力候補はアストンマーティンとなっており、4年間で1億ドル(約156億円)の契約がまだ提案されているとされている。
なお、マクラーレンもニューウェイとの関係を続けているようだ。
アストンマーティンのテクニカルディレクター、ダン・ファローズは金曜日にハンガリーで次のように述べている。
「私は長い間、エイドリアンと一緒に働いてきた。彼はどのチームにとっても大きな資産だ。彼がどこに行くのかは誰にもわからない」
しかし、ニューウェイがメルセデスに行くことは絶対にないようだ。チームのトト・ヴォルフ代表はハンガリーGPを前に『Osterreich(オステライヒ)』紙に次のように語っていた。
「私たちは良い時も悪い時も団結している。私はジェームズ・アリソンと彼のマネジメントチームのことは分かっている」
■メルセデスがフェルスタッペンを狙うのは当然
また、ヴォルフは2025年のレースシートをレッドブルのマックス・フェルスタッペンのために空けておいているが、すぐに移籍してくる可能性は低いと認めている。
レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、ヴォルフがフェルスタッペンを追いかけるのは「完全に普通のこと」だと考えている。
「マックスは成功を保証してくれる。彼は違いを生み出す唯一のドライバーだ。彼は今シーズン、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンでもレースに勝っていただろう。もし我々がまだ彼と契約していなかったら、彼を獲得しようとするだろう」