リアム・ローソン(RB)は、F1シンガポールGP後にダニエル・リカルドがチームから追放されることを、世界中の誰よりも数週間も前に知っていたことを認めた。
22歳のニュージーランド人ルーキーは、オースティンで開催されるF1アメリカGP以降、リカルドのコックピットに座ることが決定しており、地元の『NZME』ラジオ局に「とてもクールな気分だ」と語った。しかし、その考えに慣れるには十分な時間が必要だったようだ。
「もちろん、おそらく2週間ほど前からそのことは分かっていた。だけど、それが世界に向けて発表されるまでは、本当に確かなものだと感じたことはなかった。これは長い間計画されていたことだった。少なくとも、これがその行き着く先だった」
■ローソンに対してオンラインで誹謗中傷
シンガポールGPは、35歳のダニエル・リカルドにとって苦い週末となり、彼はチームオーナーであるレッドブルから解雇されることをはっきりと知っていたか、あるいは強く疑っていたようだ。しかし、リカルドの扱われ方に怒りをあらわにするF1ファンのオンラインでの中傷を数多く受けたローソンにとっても、難しい週末となった。「ダニエルはいつも僕に良くしてくれた。彼と競争していると思ったことは一度もない」とローソンは強調した。
■リカルドは「このチャンスを最大限に生かせ」とローソンを激励
レッドブルは、最近ローソンとの契約にある2025年のオプションを行使したため、彼をチームに起用する義務があったと考えられているが、彼のマネジメントはこれを否定している。ただ、ローソン自身もシンガポールでの状況に対して困惑していたことを認めている。
「もちろん、契約上の期限があって、それを満たす必要があった。つまり、最終的にはこの方向に進むことが決まっていて、数週間前に正式に決定したんだ」とローソンは説明している。
しかし、シンガポールでの週末は楽しいものではなかったと振り返った。
「正直、良い感じではなかった。決して楽しい週末ではなく、みんなが何が起こるか知っていたからね。ダニエルは僕にとても良くしてくれて、いろいろな意味で助けてくれた」
「でも、僕にとってはF1でのチャンスは一度きりで、それが今訪れたんだ。この機会を両手で掴まないといけないし、ダニエルも『このチャンスを最大限に生かさなきゃダメだ』と言ってくれた。正直なところ、彼がすべてにどう対処したかには本当に敬意を抱いている。彼がどんな気持ちだったか、僕には想像できないよ」
■ローソンは来季シートの保証なし!新リザーブはアイザック・ハジャー
レッドブルは、新たなリザーブドライバーとしてアイザック・ハジャーを任命したが、ローソンは2025年にF1のグリッドに残る保証はまだされていないという。
「基本的には、僕は今シーズンの残り6戦で結果を出さなければならない。シーズンが進むにつれてもっと分かるだろうけど、来年もシートに残るためには十分な結果を出す必要があるんだ」とローソンは述べた。