アルピーヌは明らかに売却の準備を進めている。そう考えるのはオランダのF1ジャーナリスト、ジャック・プルイだ。
苦境に立たされているルノー傘下の同チームは、2026年のワークスパワーユニットプログラムを中止し、今後は2026年から少なくとも2030年までカスタマー(顧客)としてメルセデスのパワーユニットを使用する。さらにパワーユニットに加え、2026年からメルセデスのギアボックスも使用する予定だ。
■アルピーヌはハイテックへ?
しかし、それだけが唯一の動きではない。ルノーのCEOであるルカ・ディ・メオは、フラビオ・ブリアトーレを新たなF1アドバイザーとして迎え入れ、ブリアトーレはその後、オリバー・オークスをチームの新代表に任命するのに一役買った。プルイは『Ziggo Sport』にこう語っている。
「アルピーヌチームはハイテックに移管されるだろう」
「多くの混乱があり、フラビオ・ブリアトーレのおかげで何かが進行しているのは明らかだ」
アルピーヌは今、買い手や投資家にとってより魅力的になっていると示唆した。
■ルノー→アルピーヌ→メルセデスカスタマー→次は?
オランダGP代表のヤン・ラマースも同意見だ。
「ルノーは徐々に撤退の準備をしているように見える。彼らは一気に去るわけではないが、まずチームはルノーからアルピーヌに切り替わり、今度はアルピーヌにはメルセデスのエンジンが搭載される。この撤退は段階的に行われているのだ」
実際、オークスはF2とF3チームの『ハイテック』で活躍した人物で、2026年に自らのチームを直接F1に参入させようと試みたが、却下された。
ある人々は、チームの過去のマゼピン家との関係や、謎めいた新たな支援がこの試みを妨げたと考えている。
しかし、オランダ人ジャーナリストのリック・ウィンケルマン氏は、ドミトリー・マゼピンと息子のニキータが関与しているとは思っていない。
「そうは思わないね。ニキータ・マゼピンについては長い間話題がなくなっているので、彼が再び関わるとは思えない。」