レッドブルF1が“敗北宣言”・・・フェルスタッペン「最悪だった」、マルコ博士「タイトルは絶対無理」

2025年08月05日(火)8:42 am

記事要約


・フェルスタッペンとマルコ博士が2025年のタイトル争い終了を示唆

・フェルスタッペンは「今年2勝できた」と冷静に現状を受け止める

・マルコ博士は「タイトルは絶対に無理」と断言、体制見直しも示唆


■フェルスタッペンとマルコ博士、タイトル争いを事実上断念

2025年F1ハンガリーGPで9位に沈んだマックス・フェルスタッペンと、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ博士が、今季のタイトル争いについて“事実上の終了宣言”を出した。

4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンは、日曜日の決勝を9位で終え、マクラーレン勢に大きく後れを取った。現在、ランキング首位のオスカー・ピアストリとは97ポイント差と、巻き返しは極めて困難な状況となっている。

■フェルスタッペン「特に驚きはない」

レース後、ルイス・ハミルトンとの接触についてスチュワードの調査対象になるか問われたフェルスタッペンは、「9位だろうがノーポイントだろうが、どっちでも同じですよ」と冷めた反応を見せた。

夏休みについて聞かれると「もちろん楽しみにしています」と答えた一方で、週末を通してのパフォーマンスに関しては、「正直、何も言うことはありません。本当にひどかったですが、週末ずっとそうだったので特に驚きはないです」とコメントした。

■マルコ博士「不可能だ。絶対に無理だ」

レッドブルのアドバイザーであるマルコ博士は、クリスチャン・ホーナー退任や新パーツ投入で一時は逆転の可能性に言及していたが、ハンガリーGP後には「(タイトルは)不可能だ。絶対に無理だ」と語り、当初の見解に戻った。

そのうえで、「今回の問題はタイヤだった。ただ、原因が特定できれば再発はないと見ている。夏休み明けのレースでは、今回のような事態にはならないはずだ」と述べた。

■フェルスタッペン「簡単に解決できる話ではない」

これに対しフェルスタッペンは、「そんなに簡単な話ではないと思います。もちろん原因についての見解はありますが、ここで詳しく話せるようなことではないです。もし簡単に解決できる問題なら、とっくに対処できていたはずです」と慎重な姿勢を崩さなかった。

それでもフェルスタッペンは、「僕としてはあまり楽観的にも悲観的にもなりたくない。幸いにも今年2勝はしているし、マクラーレンが非常に素晴らしい仕事をしているのも事実です。僕自身、この4年間で非常に良い結果を出してきました。成功には波があるものです」と冷静に状況を受け止めている。

■レッドブル、2026年に向けて再始動へ

2026年にはF1に大幅なレギュレーション変更が導入され、レッドブルもフォードと共同開発する新パワーユニットに向けて準備を進めている。フェルスタッペンは「すべてのチームが2026年を見据えて動いていると思います。でも、我々としてはその中でも時折いい結果を出せるよう、安定感を取り戻さなければなりません」と語った。

またマルコ博士も同じ見解だ。そのために8月の夏休みは良いタイミングで、「ええ、夏休みはまさに必要なことですね」と述べ、レッドブル内部の再編にも触れた。

「我々はまだ埋めるべき役職がいくつかあります。ローラン・メキースがレースに集中できるよう、他の業務は別の人に任せたいですね」と話している。

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