・アウディ・レボリュートF1チームがベルリンで始動し、正式カラーリングを初公開
・2030年の王座争いを見据え、F1参戦を企業変革の中核プロジェクトと位置付け
・ビノット&ウィートリー体制とR26で、長期視点のワークス挑戦が本格化
2026年1月20日、アウディ・レボリュートF1チームは、ベルリンのクラフトヴェルク・ベルリンでローンチイベントを開催し、F1世界選手権への新時代の幕開けを宣言した。歴史ある発電所を舞台に、光と音を駆使した演出の中で、チーム初の正式カラーリングがお披露目された。
アウディが新車発表の開催地にベルリンを選んだのは、進歩性や文化、テクノロジーの象徴であり、モータースポーツの枠を超えた新たなファン層との接点を築く狙いがある。翌21日には、抽選で選ばれたファン向けに会場が一般公開される。
アウディAG CEOのゲルノート・デルナー氏は、「これは単なるチーム発表ではなく、アウディの新たな時代の公的宣言だ」と強調。F1参戦は企業全体の変革を促すプロジェクトであり、2030年までに世界選手権を争う存在になるという明確な目標を掲げた。
初年度マシン「R26」のカラーリングは、チタニウムを基調にカーボンファイバーを際立たせ、溶岩のような赤色を指す「ラヴァレッド」のアクセントを配したもの。アウディの新デザイン哲学を反映し、マシンだけでなく、ガレージやチームウエアにまで一貫したビジュアルアイデンティティが展開される。
イギリス発のグローバル金融アプリ「Revolut(レボリュート)」がタイトルパートナーとなり、公式パートナーのアディダスとの取り組みも披露された。チームウエアは2月19日に世界発売予定で、レボリュート・ペイによる決済を含むEC展開もスタートする。
F1プロジェクト責任者のマッティア・ビノットは、パワーユニット開発(ノイブルク)とシャシー開発(ヒンウィル/ビスター)を一体化したワークス体制の強みを強調。チーム代表のジョナサン・ウィートリーは、「この挑戦を通じて勝者のDNAを築いていく」と語った。
ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグは、アウディの本気度と長期ビジョンに強い手応えを示し、ガブリエル・ボルトレートは「アウディの歴史をF1で受け継ぐ機会」と意欲を語った。
昨年まで明るいグリーンのKickザウバーとして活動していたチームはランキング9位と低迷していたが、新生アウディ・レボリュートF1チームはシルバーと鮮明な赤をまとい、長期的視野で頂点を目指す新章を走り出した。
●【動画】アウディ・レボリュートF1チーム 2026年型F1マシン新車発表会