・ストロールはF1不振打開を狙いGT参戦も苦戦
・度重なるペナルティで順位を落とし48位に終わる
・アストンマーティンの低迷と重なる厳しい結果となった
アストンマーティンのランス・ストロールが、苦しい2026年F1シーズンの気分を切り替えるために臨んだGT参戦は、フラストレーションの残る結果に終わった。4月のF1中東2戦キャンセルにより生じたインターバル期間中、ストロールはフランスのポール・リカールで開催されたレースに出場した。
アストンマーティンがシーズン序盤から壊滅的なスタートに苦しむ中、カナダ人ドライバーのストロールは、この期間を活用してGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ*にデビュー。大きな期待を抱いて現地入りしていた。
*GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ:SROモータースポーツグループが主催するGT3カーによるレースシリーズで、世界最高峰シリーズのうちのひとつ
「F1では常に勝てるチャンスがあるわけではありません。ここでは競争は非常に激しいですが、初参戦で経験不足があっても、すべてがうまくいけば勝利も可能です。それはF1にはない魅力です。それが、ここに来た大きなモチベーションでもあります」と、6時間レースを前に語っていた。
ストロールはロベルト・メルヒ、マリ・ボヤとともにコムトゥユー・レーシングからアストンマーティン・ヴァンテージAMR GT3 EVOをドライブした。GTレースのより「純粋」な側面も楽しんでいたという。
「自分にとっては、ここでもF1でもカートでも、ヘルメットをかぶってマシンに乗り込めば気分は同じです。しかしここはより良い環境です。メディア対応が少なく、ガレージでチームと過ごす時間が多く、ただドライブして楽しむことに集中できます」と語る。
しかし現実は厳しかった。
予選は15番手にとどまり、レースでは早々にペナルティや接触に見舞われて流れを失う。最終スティントを担当したストロールは、さらにトラブルにも苦しむこととなった。
ブルーフラッグ無視やトラックリミット違反を繰り返したとしてペナルティを受け、合計7分以上のタイム加算を科される結果となった。
最終的な順位は、完走扱い49台中48位という厳しいものとなった。
この結果は、すでにグリッド最下位のパフォーマンスに苦しみ、信頼性や競争力の問題を抱えるアストンマーティンF1の状況とも重なるものとなった。
なおポール・リカールには、ドライバーではなくチーム代表としてマックス・フェルスタッペンも姿を見せ、レッドブルが支援するGTチームを率いて参戦。チームは10位でフィニッシュしている。
また同レースに出場していたMotoGPのレジェンド、バレンティーノ・ロッシは、フェルスタッペンのGTレースに対する関心が高まっていることを歓迎した。
「フェルスタッペンがこれらのマシンをドライブする姿を見るのは大きな喜びです。ぜひ近いうちに一緒に走り、何周か共にできたらと思います。GTは拡大を続けているカテゴリーで、マシンは運転していてとても楽しいです。モータースポーツ本来の魅力が残っているカテゴリーです」と語った。
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