・マルコ博士は以前からランビアーゼのレッドブル離脱およびマクラーレン移籍を把握していたと明かす
・レッドブルがシーズン中盤までに競争力を示せなければ、フェルスタッペンが契約解除条項を発動する可能性がある
・ランビアーゼとともにフェルスタッペンもマクラーレンへ移籍するとの推測も浮上
長年レッドブルの顧問を務めてきたヘルムート・マルコ博士が、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼの離脱計画を以前から把握していたことを明かし、マックス・フェルスタッペンの将来を巡る憶測が一層強まっている。
オーストリア紙『Krone(クローネ)』の取材に応じたマルコ博士は、次のように語った。
「私は“GP”(ランビアーゼの愛称)がマクラーレンへ移籍することを知っていました。彼は重要なスタッフですし、当然ながら競業避止義務*の対象です。機密情報や詳細な知識を持ち出す可能性がありますからね」
*競業避止義務:自社の利益を損なう形で競合企業へ転職することを制限するルール
さらにマルコ博士は、この移籍がフェルスタッペンの去就にも影響を及ぼしかねないことを認めた。レッドブルと長期契約を結んでいるフェルスタッペンの将来には、ますます注目が集まっている。
「マックスにとって状況はますます深刻になってきています。彼がチームにとどまるために最も重要なのは、再びすぐに勝てることです」とマルコ博士は語った。
これは、レッドブルがシーズン中盤までに競争力を取り戻せなければ、フェルスタッペンが契約解除条項を発動する可能性があるというパドック内の見方とも一致している。
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ランビアーゼの移籍がその流れを加速させる可能性があると指摘する。
「両者の間で何らかの交渉が行われるでしょう。彼が2027年までレッドブルに残るとは考えにくいです。この場合、焦点は移籍金になります。これほど早い段階で決断が下される場合、通常はエンジニアが先に離れるものです」
さらにシューマッハは、レッドブルがフェルスタッペンを強く引き留める可能性は低いとの見方も示した。
「去りたい人間を引き留める必要はありません。ランビアーゼは常に『私はマックスと共にあり、マックスも私と共にある』と言っていました。しかし、その関係はもはや当てはまらないようです。私の見方では、マックスは来年に向けて新たな方向性を打ち出すでしょう」
さらにシューマッハは、フェルスタッペンには複数のシナリオがあり、その中にはマクラーレン移籍の可能性も含まれていると語る。
「一つは、チームへの信頼を失いレッドブルを離れるケースです。あるいはエンジニアとともにマクラーレンへ移籍する可能性もあります。その場合、オスカー・ピアストリがレッドブルへ移る交渉が進んでいることも意味するでしょう」
一方、フェルスタッペン陣営に近いオランダ人ジャーナリストのエリック・ファン・ハーレンも、状況は流動的だと見ている。
「水面下では多くのことが起きており、今後数か月でフェルスタッペンを巡る動きはさらに活発になるでしょう」
また、マクラーレンF1の最高経営責任者(CEO)であるザク・ブラウンが、フェルスタッペンに強い関心を寄せている点にも言及した。
「ブラウンはマックスに非常に魅力を感じていますし、両者は互いに敬意を払う関係です。ランビアーゼの存在は、彼らにとってさらなる切り札になるでしょう。しかし、それだけではありません。フェラーリやメルセデスも、この状況を注視しているはずです。」
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