F1はこのままでいいのか?4月9日ロンドンで議論へ 強豪は現状維持、ドライバーの本音はどこへ

2026年04月04日(土)20:39 pm

記事要約


・メルセデスとフェラーリは2026年規則の大幅変更に反対し、現状維持の姿勢を示した

・ウォルフとバスールはレースの魅力を評価する一方で、予選の課題を認めている

・電動出力配分などの見直し案が議論される中、ドライバーからは不満の声も上がっている


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■「現状維持」の構え

メルセデスとフェラーリは、物議を呼んでいるF1の2026年レギュレーションに対する大幅な変更を阻止する構えを見せている。

ドライバーからの批判が高まる中、レッドブルのマックス・フェルスタッペンの「離脱説」が取り沙汰されても、両トップチームの姿勢は揺らいでいない。

スペイン紙『Marca』によると、両チームは今シーズン中のレギュレーション変更に反対しており、検討されているのは予選に関する限定的な調整にとどまる見込みだという。

■トト・ウォルフ代表「不満を言うのは過去に固執する人間だけ」

メルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフは、現在のF1レースのエンターテインメント性を強く擁護している。

F1日本GP後、メディアに向かってウォルフ代表はこう語った。

「レースに美しさが欠けているなんて不満を言う人はいないはずです。そう思いませんか?」

その言葉に記者席は沈黙に包まれた。

「今のF1を嫌うのは、保守的で伝統に固執し、過去にとらわれている人たちだけです」

一方で、予選については課題があることを認めている。

「私にとって問題なのはレースそのものではなく、予選です。ここは改善が必要で、4月9日にロンドンで話し合う予定です」

■鈴鹿での「オーバーテイクの多さ」を評価するフェラーリ

フェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスールも、現在のレース展開に満足しているとの見解を示した。

「全体として、F1にとってもチャンピオンシップにとっても、関係者すべてにとってプラスになっている状況だと思います。

鈴鹿では素晴らしいショーが展開され、多くのオーバーテイクが見られました。過去の鈴鹿と比べても明らかにバトルが増えており、総じてポジティブに捉えています」

■水面下で囁かれる「政治的思惑」

舞台裏では、電動パワーと内燃機関の出力配分の見直しや、特定のストレートのみで使用可能なアクティブエアロの制限緩和といった案も議論されている。

※アクティブエアロ:前後のウィングを動かすことでダウンフォースをコントロールし、トップスピードを上げる。

しかし、現在メルセデスが圧倒的に優勢で、フェラーリがそれに続く状況にあることから、両チームとも大幅なレギュレーション変更には消極的だとみられる。

元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、この状況を次のように分析している。

「メルセデスが何も言わないのは当然です。今の支配的な状況を考えれば、彼らにとっては問題がないのですから。ただ一つ確かなのは、FIA(国際自動車連盟)が今季の新レギュレーションを適切に導入できなかったということです」

■葛藤するドライバーとチームの立場

一方で、複雑な思いを抱く関係者もいる。

アストンマーティンのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、スペインのラジオ局『Cadena SER(カデナ・セル)』に対し、議論の両面に理解を示した。

「私は新しいF1を全面的に支持しているわけではありません。重要なのはファンや観客がどう感じるかですが、ドライバーの気持ちも完全に理解できます。ドライバーたちはこのスポーツを愛し、限界まで挑戦することを楽しんできたのです。子どもの頃からずっとそうだったのですから、今のF1を好まないのも当然です。

実際、アストンマーティンのフェルナンドやランスがマシンから降りた後の様子を見ると、『楽しめていないのだな』と感じ、胸が痛みます。それはとても悲しいことです。」

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