・ヒュルケンベルグへの高評価と将来の真価に期待を寄せるアウディF1
・新星ボルトレートのスピードを称賛、大ベテランとのコンビによる相乗効果を強調
・対照的に苦戦が続くサインツと、ウィリアムズの改善課題およびアップデート計画の進展
アウディF1の最高執行責任者(COO)兼最高技術責任者(CTO)であるマッティア・ビノットは、ベテランドライバーのニコ・ヒュルケンベルグに全面的な信頼を寄せ、38歳となった今でも「その真価を証明する力は、まだ十分に残されている」と強調した。
「これほどの集中力で挑むヒュルケンベルグを、私はこれまでに見たことがありません」と、フルワークス体制※として再出発したビノットCOOは、ドイツ誌『Sport Bild』に語った。
※フルワークス体制:自動車メーカーが車体とエンジンの両方を自社で一貫開発する直営チーム
「彼がこのプロジェクト、そして新しいマシンを楽しんでいることは明らかです。マシンを完全に手懐けているようにも見えます。彼が近いうちにレースから引退し、キャリアを終える姿など想像できません。ヒュルケンベルグには、その真価を証明するチャンスがまだいくらでもあるのです。そして彼にとって年齢は、何ら障壁にはなっていないようです。ラップタイムも良好です」とビノットCOOは語った。
また、ビノットCOOは、アウディの新F1プロジェクトにおけるヒュルケンベルグのコース外での影響力についても高く評価した。
「ヒュルケンベルグは素晴らしい人物です。非常に優れたドライバーであるだけでなく、コース外でも我々にとって極めて重要な存在です。彼は信頼に値し、チームの真のリーダーでもあります。それは必ずしも言葉ではなく、その立ち振る舞いによって皆の模範となっています」と述べた。
一方でビノットCOOは、チームメイトのガブリエル・ボルトレートについても称賛し、F1デビュー直後からパドック内で注目を集めていると述べた。
「ボルトレートは非常に速く、すでにリーダーの資質を備えています。250戦以上のグランプリを戦ってきたヒュルケンベルグをチームメイトに持つことは、彼にとって理想的な環境です」
一方、スペインメディアの報道によると、アウディにおけるこのポジティブな状況は、現在チームポイントランキングで同ポイントとして競っている、ウィリアムズのドライバーであるカルロス・サインツにとって芳しくないニュースだという。
サインツは2026年シーズンのスタートで苦戦し、ウィリアムズでの2年目においても厳しい状況に直面している。
ウィリアムズF1のチーム代表ジェームス・ボウルズも、改善が必要であることを認めている。
「望んでいたシーズンのスタートにはなっていませんが、最も重要なのは、この課題に対して我々がどう対応するかです」
ボウルズ代表は、軽量シャシーを含むとされる大規模なアップデート計画に触れ、「マイアミGPは次のステップを示す機会になるでしょう。それが最終形ではないにせよ、前進を目指します」と付け加えた。
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