メルセデスのジョージ・ラッセルが、2027年も同チームで走り続ける見通しとなっている。
これにより、長らく取り沙汰されてきたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがメルセデスに加入するとの説には、事実上の終止符が打たれたとみられている。
イタリア紙『Corriere della Sera』は、ラッセルの契約に含まれていたオプションが双方合意のもとで行使されたと報道しており、正式発表も近いとみられている。
ラッセル自身も、オーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクで、その報道を事実上認めた。
「特に発表はありませんが、僕は来年も100%ここで(メルセデスで)レースをします」
この発言により、ここ数カ月続いていたフェルスタッペンのメルセデス移籍を巡る憶測は大きく後退した。
メルセデスF1代表のトト・ウォルフとフェルスタッペン陣営の間で再び接触があったとする報道もあったが、チームのドライバー構想はラッセルで固まったとの見方が強まっている。
一方でラッセルは、バルセロナ・カタルーニャGPでルイス・ハミルトンがフェラーリで勝利したレースについて、「現実を突きつけられた」と振り返っている。
「今季ここまでで、僕たちが投入したアップデートは1回だけです。いくつか開発中のものはありますが、フェラーリやマクラーレンは数レースごとに新パーツを投入しています。僕たちはさらにプッシュし続ける必要があります」
さらに、コストキャップの影響について問われると、次のように語った。
「最近はコストキャップ※があるため、非常に難しい状況です。おそらく他チームは少し異なるアプローチを取り、別の部分でコストを抑えて、その分をアップグレードに回しているのだと思います。そこは妥協が必要な部分です。ただ最終的には、他チームが打ち負かすべきターゲット(最強チーム)であることに変わりはありません」
※コストキャップ(Cost Cap):チームが使える費用に上限を設け、チーム間の格差を無くすためのルール
ラッセルのチームメイトであり、現在ランキング首位を走るアンドレア・キミ・アントネッリは、バルセロナGP後にメルセデスがチームオーダーの方針を見直したことを明かした。
ウォルフ代表は、これまでのように2台を自由に競わせた結果、勝利を逃した可能性に言及している。
「それについてミーティングを行い、トト(代表)は非常に明確に方針を示しました」とアントネッリは語った。
「もしバルセロナGPのような状況になり、ライバルからのプレッシャーにさらされた場合は、チームオーダーが出されます。ただし、カナダGPのように他チームからのプレッシャーがない場合は、これまで通り自由に戦えます」
メルセデスはオーストリアGPに向け、信頼性問題への対策として改良型バッテリーパッケージを投入する。
アントネッリは次のように説明した。
「問題を解決するために、アップデートされた新しいバッテリーパックをオーストリアに持ち込みます。迅速な対応が必要でした。これで問題が解決することを願っています」
ただし今回のアップデートは、性能向上ではなく信頼性改善が目的だと強調している。
「これは、パフォーマンス向上のためのアップデートではありません。ハードウェア面にも課題があると考えていますが、あくまで信頼性改善のための変更です」
さらにメルセデスは、フェラーリの指摘を受けてFIAが問題視した新型ディフューザー※について、修正を求められたと報じられている。
※新型ディフューザー:車体底面後方の空力パーツ。車体下の空気の流れを整えてダウンフォースを生み出し、コーナリング性能を高める
イタリアおよびドイツの報道によれば、フロアの一部に技術的な変更が必要となる見込みだが、チームはパフォーマンスへの影響は限定的とみている。
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