メルセデスが、2026年シーズンのタイトル争いを左右しかねない信頼性問題について、その根本原因がバッテリー関連領域にあると特定したとみられる。
今季は複数のマシンで電気系トラブルが相次いでおり、その多くが同じ領域のコンポーネントに起因している可能性が指摘されている。チームはすでに改善策の準備を進めている。
問題がより明確になったのは、ランキング首位に立つアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が、バルセロナ・カタルーニャGPで電気系トラブルによりリタイアした一件だった。
これにより、メルセデス製パワーユニットを搭載するマシンの信頼性問題が、改めて注目を集めることとなった。
メルセデスのチーフテクニカルオフィサーを務めるジェームズ・アリソンは、今回の一連のトラブルについて次のように説明している。
「F1を熱心に見ている人なら、今季ここまでに数台のメルセデスエンジン搭載車がリタイアに追い込まれていることに気づいていると思います」
「すべてが同じ原因というわけではありませんが、バッテリーの同じ大まかな領域に起因しているようです」
メルセデスでは、パワーユニットのバッテリーを「モジュール」と呼んでおり、すでに改良パッケージの準備が進んでいるという。
アリソンは、今後のアップデートによって状況が改善に向かう可能性に言及した。
「リスク領域の大部分は把握できています。うまくいけば、シーズン中に新しいモジュールの導入を段階的に進めることで、私たちの成績全体も改善していくはずです」
一方で、F1における信頼性開発の難しさについても率直に語っている。
「トラブルが起きることは受け入れなければなりません。できる限りテストやベンチ上で発生させ、ポイントを争っている現場では極力起こらないようにすることが重要です」
メルセデスは信頼性対策と並行して、フェラーリの急速なアップグレードにも対応を迫られている。
バルセロナ・カタルーニャGPでは、ルイス・ハミルトンがフェラーリ移籍後の初優勝を飾り、勢力図に大きな変化が生まれた。
アリソンはこの状況について次のように語った。
「フェラーリがアップグレードを投入し、こちらがそれに対応できなければ、その差は確実に縮まっていきます。もちろん私たちにも戦うための武器はありますし、適切なタイミングでマシンには独自のアップデートが投入される予定です。」
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