スペインGPの舞台としてマドリードで計画が進む新F1サーキット「Madring(マドリング)」において、目玉となる超高バンクコーナーがFIAの承認を得たことについて、ウィリアムズのカルロス・サインツは「非常に驚いた」と率直な感想を口にした。
同サーキットでは、すでに舗装など主要工事が完了している一方で、約10万人規模の仮設スタンドやホスピタリティ施設、安全フェンスの設置などは依然として残されており、現地では建設作業が続いている。
サインツが出席した6月16日の公式イベントでは、関係者やメディアにサーキットの最新状況が公開された。開催に向けて工事は順調に進んでいるものの、一部では準備状況を不安視する声もある。
マドリングの運営責任者カルロス・ヒメネスは次のように強調する。
「予定通りに進行しています。最も難しい工程はすでに終わっています。ただし、油断はできません」
このプロジェクトの象徴となるのが、全長540メートル、最大勾配24%を誇るバンクコーナー「La Monumental(ラ・モヌメンタル)」だ。これは、FIA規定上の上限値に達する設計となっている。
タイヤ供給メーカーのピレリとともにFIAも承認しており、F1としても異例の挑戦となる。
サインツは、この決定そのものに強い驚きを示した。
「設計を見た瞬間から、このサーキットでのレース開催が今年のF1カレンダーに組み込まれることをFIAが承認し、さらにピレリがゴーサインを出したことに、非常に驚きました」
さらに、タイヤへの負荷についても懸念を示し、チームとエンジニアにとって大きな課題になると語った。
「F1マシンにとって簡単なコーナーではありません。タイヤにかかるストレスは非常に大きいです。ほぼ180度のターンで、勾配も極めて厳しい。チームやエンジニアにとって頭痛の種になるでしょう。どう対処するのか見ものです」
一方で、この新コーナーの存在自体には肯定的な姿勢も見せている。
「しかし、歓迎すべきものでもあります。サーキットに個性とキャラクターを加えてくれています」
マドリード出身のサインツは、このコーナーの走行イメージについても言及している。
「シミュレーターが必要になると思いますが、非常に印象的です。かなりの高速、200km/h近い速度で進入し、そのまま全開になると思います」
また、サーキット全体の特徴については「変化に富んだ構成」が最大の魅力だと説明した。
「第1セクターは、アゼルバイジャンGPのバクーのような長い直線を持つ市街地サーキットです。ターン7と8の後は一変し、常設サーキットのように広く高速なレイアウトになります。そして、第3セクターでは再び市街地サーキットに戻ります」
「このような構成のサーキットは他にありません。それが魅力と個性を生み出しています」
マドリングでのF1初開催は9月中旬に予定されている。
【関連記事】
●サインツ「驚きはなかった」レッドブルF1“エンジン論争”でFIA支持 データ分析が示した確信