アストンマーティン・ホンダがハンガリーGPで投入する待望の大型アップデートに、大きな期待が集まっている。
フェルナンド・アロンソの元マネージャーであるルイス・ガルシア・アバドは、今回のアップデートによって「数秒単位」のタイム短縮につながる可能性があるとの見方を示した。
一方で、シミュレーション上の数値が実際のサーキットでも再現されるかについては慎重な意見も出ており、チームは開幕から続く苦戦の流れを変えられるか、重要な週末を迎える。
アバドは約20年間にわたりアロンソのマネジメントを担当し、現在はマドリードGPのディレクターを務めている。
水曜日に開かれた通信社『Europa Press(ヨーロッパ・プレス)』のイベント『Desayunos Deportivos』で、2026年型マシンに苦戦するアストンマーティン・ホンダの現状を踏まえながらも、アロンソの走りを高く評価した。
「アロンソが現役を続けるかどうかは分かりませんが、それは問題ではありません。45歳を目前にしたフェルナンドが、競争力のあるマシンに恵まれない中でも、あれほどの品格を保ちながら走り続けていることは、なおさら驚くべきことです」
さらに、アロンソとウィリアムズのカルロス・サインツについて、次のように語った。
「パドックでは、誰が最高のドライバーなのか、誰もが分かっています。しかし、フェルナンドとカルロス(サインツ)は、マシンに弱点を抱えているため、トップ争いができません。それでも、アストンマーティンは今週、数秒単位でタイムを縮める可能性があると思います。メディアでそうした報道を目にしています」
元アストンマーティンF1代表のオットマー・サフナウアーも、アストンマーティンF1のエイドリアン・ニューウェイ代表が主導する新パッケージについて、同様の情報を耳にしているという。
サフナウアー元代表は、ポッドキャスト『High Performance Racing』で次のように語った。
「アストンマーティンは、ダウンフォースが70ポイント増えると聞いています。それはラップタイムの2.3秒短縮に相当します」
一方で、シミュレーション通りの効果が得られるとは限らないとの見方も示した。
「シミュレーションツールと実際のサーキットとの相関が十分でなければ、その改善幅は1.5秒程度まで縮小する可能性があります」
今回のアップグレードは、プレシーズンテストで使用したものと基本的に同じシャシーで、開幕からベルギーGPまでの10戦を戦ってきたアストンマーティン・ホンダにとって、大規模な刷新となる。
一方で、最終コンポーネントが水曜日にハンガリーGP開催地のブダペストにあるハンガロリンクへ到着したとの情報もあり、週末までに2台を完全な新仕様に仕上げ、十分なスペアパーツまで用意できるのかを懸念する声も上がっている。
こうした状況について、アストンマーティン・ホンダのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックは、ベルギーGPで次のように説明した。
「誰もが部品をそろえ、マシンを仕上げるために全力で取り組んでいます。このような形で投入すると決めた以上、大掛かりな作業になります。開発期限を常に可能な限り後ろへ延ばそうとするからです。現在、大変な作業が続いていますが、私は前向きに考える人間なので、2台とも走行できる状態に仕上がると思っています。正直に言えば、各部品について5個ずつスペアを用意できるとは思っていません」
一方、アロンソ自身は、ここ数カ月の苦戦を踏まえ、過度な期待を抑えている。
「難しいでしょう。中団勢まで2.5秒の差があります」
ハンガリーGPでの大型アップデートに続き、次戦オランダGPでは、ホンダ製パワーユニット(PU)として初の大規模アップデートが投入される予定となっている。
ハンガリーGPとオランダGPの2戦は、アストンマーティン・ホンダが新レギュレーション初年度の苦戦から脱却し、反撃への足掛かりを築けるかを占う重要な戦いとなる。
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