【F1オランダGP】ザントフォールト最後の開催へ ラマース「本当の意味に気づくのは10年後かもしれない」

2026年08月21日(金)0:00 am

記事要約


・ザントフォールトでF1オランダGPが最後の開催へ

・ラマースは開催の意味を実感するのは10年後と予想

・主催者は人気が高いうちに開催を終える道を選択


F1オランダGPが、ザントフォールトで最後の週末を迎える。

元F1ドライバーで、長年にわたりオランダGPのスポーティングディレクターを務めてきたヤン・ラマースは、このグランプリが持つ本当の意味に気づくのは「10年後かもしれない」と語った。

■「10年後になって初めて、その意味に気づくかもしれない」

ラマースは、2021年の復活から6回目にして、ひとまず最後となるオランダGPが終われば、人々は思いのほか早く日常へ戻っていくのではないかとみている。

ポッドキャスト『Paddockpraat』で、ラマースは次のように語った。

「私たちは何週間もの間、ワールドカップに完全に夢中になることがあります。それでも決勝や準決勝で負ければ、『よし、次へ進もう』となります」

「もしかすると10年後になって初めて、オランダGPが実際にどれほど大きな意味を持っていたのかに気づくのかもしれません。そのとき、『ああ、私たちは本当に素晴らしいものをつくり上げたんだな』と思うのでしょう」

チェッカーフラッグが振られれば、ザントフォールトでのF1開催はいったん幕を閉じる。それでもラマースは、今回が永久的な別れになるとは言い切っていない。ただし、早期復活への過度な期待にはくぎを刺している。

■将来の復活を否定せずも「近い将来ではない」

「絶対にないとは言うべきではありません。1985年に終わったときも、再び開催されるとは思っていませんでした。もちろん可能性はあります。ただ、それは近い将来ではありません。現実的に考える必要があります」

現在のザントフォールトはインフラが近代化され、F1開催に必要な要件を満たしている。そのため、将来F1が緊急の代替開催地を必要とする状況になれば、迅速に対応することも可能だという。

ただし、現時点で具体的な計画があるわけではない。

「サーキットはそこにあり、要件も満たしています。ただ、何かが計画されているわけではありませんし、何かを見越して準備しているわけでもありません。まず、F1カレンダー入りを望み、順番を待っている開催地がほかにも10〜15ほどあります」

■人気が続くうちに撤退「ピークで終わりたい」

オランダGPのディレクターを務めるロバート・ファン・オーバーダイクは、主催者があえて需要の高い段階で開催を終えることを選んだと説明した。

ポッドキャスト『De Boordradio』で、ファン・オーバーダイクは次のように語っている。

「アブダビで今年を最後に開催を終えると発表したとき、私たちはすでに、ピークの状態で終わりたいと伝えていました。あと1年続けることもできました。ただ、さらに3年、5年と続け、その途中でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がF1から引退したとしたら、その後に何が起こるかは分かりません」

フェルスタッペンの活躍によって、オランダ国内ではF1への大きな関心が生まれた。一方でファン・オーバーダイクは、その関心が長期的に続くとは限らないとも考えている。

「どこかの時点で、筋金入りのモータースポーツファンではない人たちは、『これはもう見た。次は何だ?』と考えるようになります。だから、この関心にも、いつか賞味期限が来ることは分かっています。私たちは、その期限が来る前に終わらせようと決めました」

2021年の復活から6回にわたって開催されてきたザントフォールトでのオランダGPは、人気が失われてからではなく、依然として強い関心を集めている段階で幕を下ろす。

ラマースが指摘するように、オランダGPが残したものの本当の大きさは、最後のチェッカーフラッグが振られた直後ではなく、年月を経て初めて見えてくるのかもしれない。

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