F1がシンガポール株式市場でのIPO(新規株式公開)計画を延期する可能性がある。F1の最高責任者であるバーニー・エクレストン、新F1会長のピーター・ブラベック、F1の筆頭株主である投資会社CVCのドナルド・マッケンジーら3人が、モナコGP開催中の25日(金)に認めた。
『Reuters(ロイター通信)』に対して、ブラベックは次のように語った。「(計画は)前進しているものの、決定的なことは何もない」
マッケンジーが言うには、今週行われたCVCが保有するF1株式の売却劇により、IPO計画の状況が一変したそうだ。なおこの結果、16億ドル(約1,274億)相当のF1株5分の1を、アメリカの投資ファンドであるワデル・アンド・リード、同じくアメリカの資産運用会社ブラックロック、そしてノルウェー中央銀行が握ることとなる。
さらにマッケンジーは、このように続けた。「そのこと(CVCの株式売却により、新株主が生まれること)によりIPO計画推進の切迫性や必要性が減少するのであれば、委員会の意見としては、IPO計画は1つの選択肢に過ぎなくなる」
またエクレストンの方は、カタール紙『Gulf Times(ガルフ・タイムズ)』に対して以下のように述べている。「フェイスブック問題の余波を受け、市場の見通しはあまり明るくはないようだ」
「状況を静観する必要がある」