メルセデスの親会社ダイムラーのディーター・ツェッチェCEOは、今年のメルセデスAMGが「ミラクル」を巻き起こすことを期待していない。
メルセデスAMGは2013年に向け、昨年限りで引退したミハエル・シューマッハの後任としてルイス・ハミルトンをマクラーレンから獲得。メルセデスのモータースポーツ責任者だったノルベルト・ハウグが退任し、元F1王者ニキ・ラウダとウィリアムズの株主トト・ヴォルフをチーム首脳に据えるなど、大幅な組織改編を行った。
「この数年間、われわれのエンジンが優れており、ドライバーも優秀でありながら、シャシーが原因で競争力を発揮できていないことは明白だった」
「メルセデスに求められるレベルに達していなかったのだ。そのため、チーム首脳を強化する必要があった」とツェッチェは『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』へ語っている。
ツェッチェは、ラウダとヴォルフの加入に満足しているとしながらも、慎重な姿勢を崩していない。
「もちろん進歩というものは、新しい人材を起用した直後から目に見えるものではない」
「今年ミラクルを期待すべきではないだろう」
「エンジン(の規則)が新しくなる来年こそ、今われわれが望んでいるものを達成するチャンスが大きくなる」