F1最高責任者であるバーニー・エクレストンが、「2、3のチーム」が財政的困難に直面していると認めた。
『Blick(ブリック)』紙のスイス人ベテラン記者であるロジャー・ブノワに、「半数のチーム」が現在の経済危機とコスト上昇の悪循環のもとで、生き残るためにもがいているようだと言われたエクレストンは、「必ずしもそうではない」と答え、次のように続けた。
「我々は、現時点では2つの不安定なチームのことを話しているんだ」
「疑問符が付けられる3番目のチームもあるだろうがね」と82歳のエクレストンは付け加えた。
だが、その「不安定」なチームが2014年も参戦できると確信しているかと問われたエクレストンは、次のように答えている。
「もし1年前にその質問をされていたら、答えはノーだっただろう」
「だが今では、ほとんどのチームはどこからか突然、なんとか資金を集めているよ。彼らがどうやっているのかは知らないがね」
しかし、エクレストンは、その「不安定」なチームを特定することもなければ、明らかにもっとも苦しんでいるチームがザウバーであるということも認めようとはしなかった。
「我々はずいぶん昔からお互いによく知っている間柄だから、私に言えることは何もないと分かっているだろう!」とエクレストンはブノワに対して語った。
さらに、エクレストンは先週末、『New York Times(ニューヨーク・タイムズ)』に対してウィリアムズのチーム代表であるフランク・ウィリアムズがエクレストンから定期的に借金をしていたことを認めたものの、今後は個人的にローンを行うことはしないと次のように主張した。
「今後、そうすることは許されないんだ。それはほかのチームに対して不公平だということで、各チームと合意を結んでいるからね」
「彼らがその合意を望んだんだ」、とエクレストンは『Blick(ブリック)』に語った。
しかしエクレストンはF1のビッグチームとの間に、より多くの収入を分配する新たな合意を結んだ。これによりビッグチームは、小規模チームよりも多くの金額を受け取ることになる。これは不公平ではないのだろうか?
これに関して、エクレストンはドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、次のように説明している。
「それは、そのビッグチームたちが2020年までF1にとどまるということを確約したからだよ。彼らは我々に銀行保証を与えたんだ」
「分配金についてはこれまでずっと変わっていないよ。唯一の違いは、最近はさらに多くの金額を分配しているということだ」