今シーズン限りでマクラーレンとの契約が終了するルイス・ハミルトンは、近いうちに自身の将来に関しての決定を下すと明言した。
2010年、2011年とドライバー部門、チーム部門の両タイトルを連覇したレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、2008年のF1王者であるハミルトンをセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のチームメート候補から除外している。その一方で、メルセデスAMGが今シーズンで契約満了を迎えるミハエル・シューマッハの後任候補として、ハミルトンを狙っているともうわさされる。
だが、開幕戦オーストラリアGPを開催中のメルボルンでは、メルセデスAMGとシューマッハとの契約延長がほぼ合意に達しているという憶測もある。これによって、これまで通りハミルトンはマクラーレンに在籍するという予測に拍車が掛かった。
そのハミルトンは報道陣に対し、2012年シーズン序盤の4レースがカギを握ってくるだろうと話している。
「その4レースは間違いなく重要な役割を担うと思う。僕の判断材料の基になっているのはクルマだけじゃない。自分の将来に関しての決断を下すときは、さまざまな要素や全体的なことが大事になってくる」とハミルトンはコメント。さらにこう加えた。
「僕はこのチーム(マクラーレン)にいられて満足しているよ。そのほかのことに関してはマネジャーに任せている」
昨年、チームメートのジェンソン・バトンが目覚ましい活躍を見せた中、ハミルトンはコースの内外でさまざまな問題に苦しめられていた。だが、王座奪還に燃えるハミルトンは、再び輝きを取り戻すことに集中していると語った。
「F1の世界にいられるのは、ものすごく特別なことだけど、簡単に追い出されてもしまう。僕はF1にとどまり続けられるよう願うよ」