メルセデスAMGのニコ・ロズベルグは、チームのマシンは今年最速ではないとしながらも、まだ年間タイトル争いに絡んでいると語った。
ロズベルグはF1での出走が100回を越えてから今年の中国GPで初勝利を飾った。同時にそれはメルセデスにとっても55年振りの勝利であった。
最近ロズベルグはメルセデスAMGのW03(2012年仕様車)が全般的に今年最速だろうと述べていた。
このコメントは正しく引用されていたのだろうか?
「違うよ、W03は最速のマシンじゃないよ」と、ロズベルグはスペインの新聞『Marca(マルカ)』がスペイン語で行ったインタビューに答えている。
「いいマシンだよ、いくつかのレースでは確かに最速なんだ。だから僕らはいい状況にいるってことだね。少しずつ前進を続けて、それから全部のレースで勝つことを目指すことができるんだ」
ロズベルグの楽観的観測を怪しむ人もいるが、第3戦中国GP以降ポイントを獲得し続けている。現時点でドライバーズランキングでロズベルグの上にいるのは、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、そしてセバスチャン・ベッテル(レッドブル)といったそうそうたる面々だ。
そんな中、ロズベルグがタイトル争いの一角として見られていないようだ。
「それは他のドライバーたちがみんなタイトルを取ったことのあるチームで走っているからさ。ところが僕は、育っている最中のチームにいる。もう1回レースに勝てば、本当にタイトル争いの一角として見てもらえるんじゃないかな」と、ロズベルグは答えている。
メルセデスAMGは年間タイトルを複数回勝ち取っているロス・ブラウンやミハエル・シューマッハを擁しており、次に成功するのはロズベルグだろうかと、興味深く見守っていると記者が続けた。
「気になる? 僕はこのチームではいい成績が残せるって確信があったんだよ。でも、ミハエル(シューマッハ)より前にいるのはうれしくないよ。彼は最近ついてないよね。ここ数年よりもずっと良い走りをしているのに、もう4回も完走を逃してしまったんだ」
メルセデスAMGにとって重要なのは、Fダクトシステムなどによって、チームが再びF1テクノロジーの革新リーダーと見なされていることかもしれない。
また、ロズベルグはW03には「他にも賢い仕掛け」があるという。
「それが今年と今までの違いさ、今までは他をコピーしていたけれど、今はチームのためになる開発を続けているんだ。ロス(ブラウン)はやっぱり賢いってことだよ」と笑顔で語った。
さら、2013年はメルセデスAMGとロズベルグが最強タッグとなって年間タイトルを取れるか質問されて次のように語った。「今年にでも。僕らは近くまできている、とても近くにね」とロズベルグは笑って答えた。