ドイツの『Speed Week(スピード・ウィーク)』は、ウィリアムズの前会長アダム・パーがF1の最高権威バーニー・エクレストンの新たな悩みの種となるかもしれない、と報じている。
今年3月、パーは突然ウィリアムズの会長職を辞任した。この突然の辞任は、ウィリアムズがエクレストンとコンコルド協定(※)をめぐる交渉で迎えていた難局が終焉(しゅうえん)した時期とちょうど重なったため、皮肉を言う者もいた。
3月にも報じられたが、パーはエクレストンと意見がまったく合わず、『Telegraph(テレグラフ)』は当時、パーを「権力闘争の犠牲者だった」と報じた。
一方で『Speed Week(スピード・ウィーク)』はさらに一歩踏み込み、「ウィリアムズの元役員」がエクレストンに対し法的措置をとる可能性があるとのうわさを再び持ち出している。というのも、エクレストンがこの「元役員」に対し「もし辞職をしなければコンコルド協定の交渉をやめる」と脅していたとされるからだ。
この匿名の元役員はアダム・パーでほぼ間違いないと『Speed Week(スピード・ウィーク)』は伝えている。
※コンコルド協定とは、F1チームとF1の最高権威者であるバーニー・エクレストン、そして統括団体FIA(国際自動車連盟)によって結ばれている協定で、F1チームに対する収益分配やF1の運営方法に関することが規定されている。