来週末には2015年F1開幕戦オーストラリアGPが始まるというのに、レッドブルは突貫作業で2015年型RB11のノーズコーン改良に取り組んでいる。
先週末にバルセロナで行われた最終F1冬季合同テストで大チームのほとんどがマシンに大きな変更を加えてきたのに比べ、昨年F1コンストラクターズ世界選手権2位のレッドブルは、小規模なアップデートを導入するに留まった。
ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、次のように報じている。「大改良パーツを試そうにも、ショート・ノーズがチーム内の耐衝撃テストを通らなかったのだ」
ウィリアムズにならって極短ノーズにするのが今年の主流。2015年型車が出揃った時点で、それがF1パドックの共通認識だ。
レッドブルも例外ではない。最初の大規模アップグレードとしてショート・ノーズのコンセプトを目玉に設計を行なったが、見るのと実際に造るのでは大違いだった。FIA(国際自動車連盟)が義務付ける正面からの耐衝撃テストに耐えられないのだ。
では、もし新ノーズでレースできなかったら?「他の改良パーツを導入しても意味はない」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は解説する。「新しいパッケージは、とにかく極短ノーズありきなのだ」
もしノーズが開幕戦メルボルン(3/13-15)までに耐衝撃テストに合格すれば、レッドブルの新車RB11は「情報筋によると大きな前進」を遂げるという。