レッドブルのF1コンサルタントであるヘルムート・マルコ博士は、多くのF1関係者と同様に、今年後半に予定されていた「ルーキーレース」が実施されないというニュースに驚きを隠せなかった。
■マルコ博士は岩佐歩夢に期待
水曜日、イタリアのファエンツァにあるレッドブルの2つ目のF1チームRBの本部でF1委員会が会合を開く前に、『Speed Week』はマルコの新しいコラムを発表した。
「我々のジュニアチームには、岩佐歩夢やアイザック・ハジャーといった有望なルーキーがいる。彼らをルーキー・スプリントで起用するつもりだ。これは、アブダビでのシーズン最終戦の翌日に行われるルーキーテストのことだ。そして、彼らの様子を見守ろう」と記している。
■若いドライバーにとって素晴らしい機会
このアイデアは特にレッドブルが推進しているが、ピットレーン全体からの支持も得ている。
レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、次のように期待を寄せていた。
「私は過去数回のF1委員会でこの案を提案してきた。若いドライバーたちにとって素晴らしい機会だと思うからだ」
「忙しいシーズンの終わりに開催されることになるが、ただ走り回って燃料とタイヤを消耗するのではなく、10人の新人ドライバーたちに現行のマシンでスプリントレースに相当する機会を与えるというのは素晴らしいことだ。本当に人気のあるイベントになるだろう」
■2024年のルーキーレースは却下
しかし、水曜日にF1委員会がルーキーレースの詳細を議論するために会合を開いた際、最終的にその提案は難航し、実現しないことが決定された。FIAはメディア向けの声明でこのように発表した。
「このコンセプトは広く支持を受けたが、時期と組織上の制約により、2024年には開催されないことが確定した」
「2025年に向けた実現可能なコンセプトと計画を策定するために、話し合いは継続される」