マックス・フェルスタッペンの父親ヨスは、2025年にレッドブルが勝てるマシンを作れるかどうかについて「疑問を感じている」と認めた。
昨年、フェルスタッペンは4年連続でドライバーズタイトルを獲得したが、チームにとってはアップダウンのある波乱のシーズンだった。
商業的にも問題が見られ、セルジオ・ペレスのスポンサーである『Claro』と『Telcel』は予想通りチームを離れ、『Intel』や『Poly』も同様に離脱した。さらに、リアウイングに大きくスポンサー表示していた仮想通貨取引所『Bybit』も、年額5000万ドル(77億円)の契約更新をしなかった。
コンストラクターズ選手権ではマクラーレンとフェラーリに後れを取ったが、レッドブルは風洞実験の時間を増やすことができた。チームのクリスチャン・ホーナー代表は「風洞時間の追加が、重大なルール変更が迫る中で唯一の利点だ」と語っている。
しかし、フェルスタッペンの父親ヨスは、2025年のシーズンに対して楽観的ではないと『f1-insider.com』に話した。
「少し疑問に思っている。レッドブルは全てのコンディションで予測可能なマシンを作らなければならない。2024年後半を見る限り、楽観的にはなれない。レッドブルは一貫して速いマシンを作れなかったのに、なぜ今年それが可能だと言えるんだ?」
ヨスは、アストンマーティンへ移籍した天才技術者エイドリアン・ニューイの退団がチームの問題の要因だと見ている。
「そうだと思う。彼がチームを離れてからマシンは改善されなかった。アップデートも意図通りに機能しなくなった」
「チームが崩壊の危機にある理由については十分話した」
そして「2025年にレッドブルには大きな課題が待ち受けている」と付け加えた。
息子のマックスも最近、もしレッドブルが2024年型に似たマシンでシーズンを迎えるなら、5回目のタイトルは獲得できないと認めている。父のヨスは、マックスの移籍の可能性についても言及した。
「ああ、何もかもが可能だよ。もしマックスがレッドブルでレースに勝てる見込みがあると感じれば、彼はチームに残るだろう。しかし、それが不可能だと感じた場合、移籍も選択肢に入るだろう」。