ルイス・ハミルトン(40歳)が赤い色のF1キャリアをスタートさせる中で、フェラーリの本拠地マラネロ周辺のホテルは満室となっている。
■ハミルトン、フェラーリ氏の邸宅には住まない
ハミルトンはエンツォ・フェラーリの象徴的な旧邸の前で、印象的な黒いスーツを着てF40とともに写真撮影に臨み、同じ7回のワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハと同様、フェラーリドライバーとしてこの邸宅に住む機会を得たのではないかという噂が飛び交った。しかし、ハミルトンは「あの家や伝説的な部屋を見るのは好きだけど、あそこに住むつもりはないよ」と語った。
その日は雨と氷点下の気温の中、異例の多くのティフォシ(フェラーリファン)が集まり、元メルセデス・ドライバーだったハミルトンがフェラーリ・ドライバーとして初めて迎えられるのを見守った。イタリアの新聞『La Repubblica』によると、ティフォシたちは「夜明けから待っていた」とのことだ。
ハミルトンは工場内を見学し、関係者やエンジニア、スタッフと面会した後、水曜日にフィオラノで行われる2年前と3年前のフェラーリでの走行に向けた準備を整えるため、シートフィッティングを行った。
■フィオラノでの初走行を控える
ハミルトンとシャルル・ルクレールは、TPC(テスト・オブ・プレビアス・カーズ=旧車テスト)規定に基づき、SF-23とF1-75という2年以上前の車を交代で運転する予定だと『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』が報じた。さらに、来週にはバルセロナで二人が再び走行を行う予定だという。
ハミルトンは新しいレースエンジニアであるリカルド・アダミとも顔を合わせた。アダミはかつて友人であるセバスチャン・ベッテルや、現在ウィリアムズに移籍したカルロス・サインツとも仕事をしていた。
■2025年シーズン、ハミルトンとルクレールの関係に注目する元ドライバーたち
現在、専門家たちは2025年のフェラーリドライバーがどのようにシーズンを進めていくのか注目している。
元フェラーリドライバーであるジャン・アレジは、「ルイスは他のドライバーと感覚が異なり、非常に強いレースペースを持っている」と評価する一方で、「シャルルは予選に強く、スタート位置は常に非常に重要だ。2人の間で何が起こるのか、非常に興味深い」とコメントしており、二人の競り合いに注目している。
一方、元メルセデス時代のハミルトンのチームメイトであるニコ・ロズベルグは、シルバーから赤に変わったハミルトンにあまり大きな変化はないだろうと予測している。
「シャルルはジョージ・ラッセルと似たレベルにいるだろう」とロズベルグは語り、昨年メルセデスでラッセルがハミルトンを上回ったことを指摘した。「彼らは次世代の中でも最高のドライバーだが、マックス・フェルスタッペンだけは少し上だ。ルイスはただ苦戦しているだけだ。なぜなのかはわからないけどね」とも言っている。
ロズベルグはまた、「もし昨シーズンと同じような展開になれば、ジョージがルイスを打ち負かしたのと同じように、シャルルがルイスを打ち負かすだろう」と予測。しかし、ハミルトンの特別な才能と実績を認め「ルイスは歴史上最も偉大なドライバーだ。僕たちはまだ、彼が再び最高のパフォーマンスを発揮できると信じている。そして、年末にはシャルルをわずかに引き離しているはずだ。だから、これからが楽しみだ」とも予測しており、今後の展開に注目だ。