記事要約
・レッドブルは内部昇進で組織再編、ニューウェイらの離脱をカバー
・ランビアーゼが「ヘッド・オブ・レーシング」に昇進、責任範囲が拡大
・ウィートリーの職務は直接的な後任を置かず、チーム全体で分担
レッドブル・レーシングは、2024年のパフォーマンス低下とリーダーシップの混乱を受け、内部昇進によるチーム再編を決行した。マックス・フェルスタッペンが4連覇を達成したものの、チームは年間チャンピオンを逃し、ジョナサン・ウィートリー、ウィル・コートニー、リー・スティーブンソン、そしてエイドリアン・ニューウェイといった著名なメンバーを失った。
しかし、クリスチャン・ホーナー代表とヘルムート・マルコ博士は、内部昇進と組織再編によってその穴を埋めることができると強調している。マルコ博士はドイツの『Auto Motor und Sport』に対し、「我々は幅広く、強固な基盤を持っており、すべての社員のために戦います」と語った。
■ジャンピエロ・ランビアーゼが新たな重責を担う
特筆すべきは、フェルスタッペンのレースエンジニアとして有名なジャンピエロ・ランビアーゼの昇進だ。彼はこれまでの職務を維持しつつ、新たに「ヘッド・オブ・レーシング」としてチーム全体のレース運営を統括する役割を担う。オランダの『De Telegraaf』紙は、この新しい役職により「ランビアーゼははるかに大きな責任を負うことになる」と報じている。
■ウィートリーの後任はチーム全体でカバー
また、元スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーが抜けた穴は直接的には埋められないようだ。ウィートリーはアウディF1チーム代表に就任する予定だ。フランスの『Auto Hebdo』によると、その職務は戦略エンジニアのスティーブ・ノウルズが引き継ぎ、他のメンバーと連携して対応するという。
さらに、『De Telegraaf』は、レッドブルが2024年の混乱期にライバルチームから60人もの新メンバーを獲得したと報じており、組織再編による戦力強化が進んでいることが明らかになった。