記事要約
・ロズベルグとハミルトンの確執は過去のものとなり、現在は友好的な関係に。
・ハミルトンは毎年クリスマスにロズベルグの娘たちへバービー人形などのプレゼントを贈っている。
・ロズベルグは「娘たちはルイスのファン」と冗談交じりに語り、親しい関係を強調。
かつて熾烈なライバル関係にあったニコ・ロズベルグ(39歳)とルイス・ハミルトン(40歳)だが、今ではその「確執」はすっかり過去のものとなっているようだ。
2013年から2016年までメルセデスのチームメイトとしてしのぎを削った2人は、同じ1985年生まれの同世代で、少年時代からの友人関係が崩壊し、長年にわたり口を利かない関係だった。しかし、2016年にロズベルグがF1チャンピオンを獲得した直後に引退した後、状況は少しずつ変化していった。
1997年のF1ワールドチャンピオンであるジャック・ビルヌーブは、「ニコ・ロズベルグは引退後の方が幸せそうだ。情熱のレベルがまるで違う」と語り、引退した方が幸せになれるドライバーの典型例だと考えている。
■ハミルトンはロズベルグの娘たちのサンタさん
そんなロズベルグは、最近出演したドイツの『NDRトークショー』で、近所に住んでいるハミルトンが毎年クリスマスに自身の娘たちへプレゼントを贈っていることを明かした。
「実は、うちの娘たちはルイスのファンなんだ。それが大問題でね!」とロズベルグは冗談交じりに語った。「彼は毎年クリスマスにプレゼントをくれるんだ。たいていバービー人形だよ。本当に親切なことだ。」
さらに、「実際、本当に素晴らしいことだ。確かに昔はちょっとした確執があったけど、今では毎年クリスマスになると、玄関先にはうちの二人の娘たちに大きなプレゼントの箱が届くんだ。ルイスには外でじっと待っててもらわないとならないんだけど(笑)、でもプレゼントは置いていってくれるよ!」と笑いながら語った。
■7度のF1王者2人と組んだロズベルグ
ドイツ人のニコ・ロズベルグは、1982年のF1ドライバーズチャンピオンであるケケを父に持つ2世ドライバーで、2006年にウィリアムズからF1デビュー。2010年にはワークスとしてF1に復帰したドイツの巨人メルセデスに移籍した。当時のチームメイトは4シーズンぶりにF1に復帰した7度のF1王者であり同郷のミハエル・シューマッハだった。
2013年にはハミルトンがチームに加わり、2016年には5ポイント差でF1史上2組目の親子チャンピオン&ドイツ人としては3人目のチャンピオンに輝いた。全てを出し切った当時30歳のロズベルグは12月に入ると突然引退を発表した。