記事要約
・F1プレシーズンテスト初日の午後セッションは、サーキットの電源トラブルにより停電、約1時間中断された。
・復旧後、走行時間は1時間延長され、各チームはテストプログラムを継続。
・最速タイムを記録したのはランド・ノリス(マクラーレン)だったが、トップ4チームは僅差だった。
■サーキットの停電で1時間の中断!予期せぬトラブル発生
2025年2月26日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたF1プレシーズンテスト初日の午後セッションは、予期せぬ電力供給の中断により約1時間の中断を余儀なくされた。
日本時間23時5分頃、外部の変電所の故障によりサーキット全体が停電し、ピットウォールやメディアセンター、ホスピタリティスイートなどが暗闇に包まれた。安全確保のため、直ちに赤旗が掲示され、セッションは一時ストップ。チームのエンジニアたちは懐中電灯を手に作業を続けるなど、異例の状況となった。
■復旧後、走行時間を1時間延長
電力が復旧した後、同0時10分にセッションが再開され、失われた時間を補うために終了時間が当初の1時から2時へと延長された。サーキットの運営側によれば、停電の原因は外部の変電所の故障だったとのこと。
この影響で、予定していたプログラムが一部変更されたチームもあったが、セッション後半は通常通りのテストが進められた。
■午後のトップタイムはノリス!アントネッリも好調な走り
午後のセッションでは、ランド・ノリス(マクラーレン)が最速タイムを記録した。午前中はメルセデスの18歳の新人、アンドレア・キミ・アントネッリがトップタイムをマークし、78周を走破するなど安定した滑り出しを見せた。
また、フェラーリに移籍したルイス・ハミルトンは午前中に70周を走行して5番手のタイムを記録。ハミルトンにとってフェラーリでの公式セッション初走行は順調なスタートとなった。
午前中に78周を走行した角田裕毅(レーシング・ブルズ)は全体10番手タイムを記録、チームメイトのアイザック・ハジャーは11番手と続き、0.021秒差まで迫った。
■停電のトラブルも影響なし!各チームがマシン開発を推進
今回の停電は、F1プレシーズンテスト初日に予期せぬドラマをもたらしたものの、各チームは限られた時間の中でデータ収集とマシンの調整を進め、シーズン開幕に向けた準備を着実に進めている。
今後のテストでは、各チームがロングランやタイヤテストをさらに進め、レースペースの確認を本格化させる予定だ。2025年シーズン開幕へ向け、残る2日間のテストでも注目の走行が続く。