記事要約
・ホンダがF1初優勝から60周年を迎える2025年、レッドブルとの最後のコラボでドライバーズタイトル5連覇を目指す。
・ホンダはF1を「世界最高のハードウェアを作るための技術開発の舞台」と位置付け、技術者の育成にも意欲を示した。
・4月には東京で大規模なF1イベントが開催され、フェルスタッペンや角田裕毅らによる日本史上最大級のF1デモランが行われる。
2025年3月4日(火)、ホンダは都内で会見を開き、今シーズンのF1への取り組みと、4月に東京で開催される大規模なF1関連イベントの詳細を発表した。
2025年はホンダにとってF1初優勝から60年という記念すべき節目の年となる。また、レッドブルとの協力関係が最後となる節目の年でもあり、現行のレギュレーション最終年となるこのシーズンで、ドライバーズタイトル5連覇という偉業を目指す。ホンダはF1を「世界一のハードウェアを作るための技術開発の舞台」と捉え、他チームと同じ条件の下、試行錯誤を重ねながら勝利を目指す姿勢を60年間貫いてきた。この経験がエンジニアを成長させる大きな要因になっているという。
また、将来的にエンジンがフル電動化されようが水素になろうが、「F1が世界一を競う場」であり続ける限り挑戦を続けていく覚悟をHRCの渡辺康治社長は力強く語り、パワーユニット開発総責任者の角田哲史氏は「エンジニアとしてはなんでもチャレンジしたい」と笑顔で語った。
■4月に東京で開催される2つの巨大F1イベントが明らかに!
F1日本GPが開催される4月4日(金)から6日(日)の期間中、「F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025」が東京BAY(お台場・青海)で同時開催される。このイベントでは、日本GPのパブリックビューイングをはじめ、F1マシンの展示や様々なファン向けの体験イベントが行われる。特にお台場での開催はアクセスの良さもあり、多くのファンが訪れることが予想されている。
さらに、4月2日(水)には同じく東京・お台場で「Red Bull Showrun」が開催されることが発表されている。こちらのイベントでは、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとリアム・ローソン、レーシングブルズの角田裕毅といった現役F1ドライバー4名が登場。レッドブル・レーシングの「RB16B」と「RB7」、そしてレーシングブルズの2025年リバリー(カラーリング)の「RB7」、ホンダ「RA272」の4台の本物のF1マシンが東京の街を疾走する、日本史上最大規模のF1デモランイベントになる予定だ。特に、世界王者フェルスタッペンが日本で走行することは非常に貴重で、世界中のファンから注目を集めることになるだろう。
NetflixをきっかけにF1人気が世界的に高まる中、この二大イベントを通じて、ホンダと日本のF1熱がさらに盛り上がることが期待される。