記事要約
・レッドブルのヘルムート・マルコ博士は初日を終え「4強チームの差は僅か」と接戦のシーズンになる可能性を示唆。
・優勝候補マクラーレンのランド・ノリスは「フェラーリの速さを見くびるな」と警戒。ジョージ・ラッセルは「マクラーレンが本命」と認識。
・アルピーヌのフラビオ・ブリアトーレは「レッドブルの圧倒的優位は終わった」と主張するも、フェルスタッペンの才能は「魔法のよう」と賞賛。
■ マルコ博士、接戦のシーズンを予想「4強の差は僅か」
レッドブルのヘルムート・マルコ博士は、開幕前は自分たちの速さに不安を抱いていたが、フリー走行を終えたパドックでは安堵の表情を見せ、接戦のシーズンになる可能性を示唆した。
「マクラーレン、フェラーリ、メルセデス、レッドブルの4強チームは非常に近い位置にいます。マックス(フェルスタッペン)が0.4秒遅れたのは実際の差を反映していません」と語り、「すべては微調整にかかっています」とわずかな差で勝負が決まるとの見解を述べた。
初日を終えた時点では、4チームとも自身に注目が集まるのを嫌い、ライバル勢の速さを強調し警戒するような発言が多いが、初戦を前に、各チームがライバルを警戒するコメントを発するのは珍しくない。
■ ノリス「フェラーリの速さを見くびるな」
フリー走行2回目ではシャルル・ルクレールがトップタイムを記録し、マクラーレン勢を抑えた。一方で、優勝候補と目されるランド・ノリスは「誰もがダークホースを演じたがりますが、フェラーリの実力を軽視すべきではありません。テストでの彼らのデータを知っていますが、今週末驚くことになるはずです」と指摘。
■ メルセデスもマクラーレンを警戒
ジョージ・ラッセルは「マクラーレンが最有力なのは明らか。テストでも圧倒的」とコメント。メルセデスのトト・ウォルフも「1周の速さではノリスとピアストリが最有力」と『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に見解を述べた。
■ フェルスタッペンの才能を称賛「彼は魔法を持っている」
アルピーヌのフラビオ・ブリアトーレは「レッドブルの圧倒的優位は終わった」と主張。しかし、『コリエーレ・デラ・セラ』紙に対して「マックスは昨年、マシンが競争力を欠いていた時でも勝利を重ねました。信じられない勝利でした。彼は魔法のような才能を持っています。まるで芸術作品のようです。彼は何でもできるんですから」とフェルスタッペンの才能を高く評価した。
■ レッドブル、新パーツで改善へ
マルコ博士は「マクラーレンのレベルに達していないと気づいたときは不安でした」と彼は『Krone』紙に語った。
「バーレーンテスト最終日の新パーツが十分に機能しなかったことにも不安を感じていました。しかし、その後マックスがシミュレーターを活用し、貴重な洞察を得ました」と語り、今後の改善に自信を見せた。