「入学金」?フェラーリF1育成プログラムの“裏側”を16歳カート王者が暴露、届いた契約書に驚愕…“有償アカデミー”の実態とは

2025年04月25日(金)9:55 am

記事要約


・カート世界王者の16歳クツコフは、F1育成契約が有償である実態を明かし「PR目的にすぎない」と批判。

・ロシア出身という背景がF1復帰の壁になっており、マゼピンも制裁解除後も契約困難と語る。

・現在イタリアF4に参戦するクツコフは「自力でやるしかない」と覚悟を語った。


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■16歳のカート王者が語る「F1育成の実態」

2023年のカート世界王者に輝いたロシア出身の若手ドライバー、キリル・クツコフが、F1チームの育成プログラムの裏側について興味深い証言を行った。

フェルナンド・アロンソと関係のあるチームに所属するクツコフは、タイトル獲得後にフェラーリ・ドライバー・アカデミーからオファーを受けたという。

「世界選手権で優勝した後、フェラーリアカデミーから連絡がありました」と、16歳のクツコフはロシアメディア『Championat』に語った。「彼らは私をサポートし、キャリアを後押しするという契約書を送ってきました」

■“育成”のはずが有償契約?PR目的との疑念

しかし、その契約には驚くべき条件があったという。「アカデミーに入るためには、こちらが費用を支払わなければならなかったんです。だから私は、アカデミーはPR目的にすぎないと思っています」

クツコフはまた、このような「有償契約」が自分だけのケースではないと語る。「私のチームメイトにスイス人のナタナエル・ベレビーがいます。彼は来年レッドブルと契約したいと話していますが、自分で費用を支払う形になりそうです」

■「ロシア出身」というハンデとF1復帰の壁

現在、ウクライナ侵攻の影響により、キルギス国籍のライセンスでレース活動を続けているクツコフだが、F1界において“ロシア出身”であることが障壁となっているのでは、という見方もある。

実際、かつてハースからF1に参戦したニキータ・マゼピンも、F1復帰を断念したことを明かしている。「以前は、制裁が解除されればF1に戻れると思っていました」とマゼピンはYouTubeチャンネル『Luka Rozajac』に語った。「実際に解除された後、いくつかのチームと交渉しましたが、こう言われました。“君と契約すれば2社の新スポンサーが来るが、ロシアとの関係を嫌がって5社の契約を失うことになる”と」

■“支援”よりも資金?イタリアF4での現実と覚悟

現在はイタリアF4に参戦中のクツコフは、最後にこう語った。「もちろん、チームが本当にサポートしてくれる場合もあります。でも、今は現実を見て、自分でやっていくしかありません」。

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