記事要約
・ホーナーにアルピーヌ移籍の可能性、ラルフ・シューマッハが示唆
・鍵はルノーの“持ち株提供”とブリアトーレとの関係と指摘
・レッドブル後任にはアンドレアス・ザイドルが適任とも発言
■ホーナー、アルピーヌ移籍の可能性?ラルフ・シューマッハが言及
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが、アルピーヌへと移籍する可能性がある――元F1ドライバーのラルフ・シューマッハはそう見ている。
シューマッハは、ここ1年ほどホーナーに対する批判を繰り返しており、ドイツ『Sport1』によれば、ホーナーがシューマッハを『スカイ・ドイツ』の解説者から外すよう求めたという。報道によれば「その試みは失敗に終わった」という。
ただし、ホーナーがレッドブル社上層部から権限を奪われつつあるとの噂を最初に広めたのはシューマッハではない。そうした噂の延長として、フェラーリやアルピーヌへの移籍話が浮上してきた。
フェラーリ移籍説については、ホーナー自身がスペインGPの場で一笑に付して否定している。
「僕のイタリア語はフラビオ(ブリアトーレ)の英語よりひどい。どうやったらうまくいくっていうんだい?」と、ホーナーは冗談交じりに語った。
■鍵は“持ち株”?ブリアトーレとホーナーの関係にも注目
一方でシューマッハは、アルピーヌ移籍のほうが現実味があると主張。その理由として、ブリアトーレとホーナーが長年にわたり信頼関係を築いてきたことを挙げている。
「ブリアトーレは新たな優秀なチーム代表を探している。そして、彼とホーナーはお互いに理解し合い、敬意を持っているんだ」とシューマッハは語った。
さらに彼が注目するのは、アルピーヌの親会社であるルノーがホーナーに“チーム株の一部”を提供する可能性だ。これは、昨年エイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンへ移籍した際と似たような構図だという。
「それこそがホーナーがずっと望んできたことだ。レッドブルではそれを手に入れることができないし、他のチームでも無理だ。だからこそ、彼が興味を示す可能性は十分にあると思う」とシューマッハは述べている。
■レッドブルの後任に「アンドレアス・ザイドルを」
仮にホーナーがレッドブルを離れる場合、シューマッハはその後任にふさわしい人物も明言している。
「もし私が(レッドブルCEOの)オリバー・ミンツラフなら、すぐにアンドレアス・ザイドルに連絡するね。彼を獲得すべきだよ」と、昨年アウディ傘下となったザウバー・プロジェクトから事実上離脱したザイドルの名前を挙げた。
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