記事要約
・マルコ博士はカナダGP後「とても満足」とレッドブルの復調に手応え
・ラッセルとフェルスタッペンは「ライバルのミス頼みでは勝てない」と強調
・マルコ博士は「支配的ではなかったマクラーレンは倒せる」と希望を語る
■マルコ博士「とても満足している」レッドブル、カナダGPで復調の兆し
F1第10戦カナダGPを終え、レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は「とても満足しています」と語り、手応えを口にした。
当初はマクラーレンの優位を予想していたが、実際にはライバル勢が週末を通して精彩を欠く展開となった。メルセデスのジョージ・ラッセルがポール・トゥ・ウィンを達成した一方で、マクラーレン勢は苦戦。オスカー・ピアストリは4番手に入ったが、ランド・ノリスは予選・決勝ともにミスを犯し、チーム内接触という痛恨の結果に終わった。
■ラッセル「マクラーレンがミスを続けない限り、タイトルは厳しい」
優勝したラッセルは「僕とマックス(フェルスタッペン)は毎週末、マシンの持つ力を最大限に引き出しています。でも、マクラーレンが今のようにポイントを落とし続けるとは思えません」と語り、依然としてタイトル争いには懐疑的な姿勢を見せた。
フェルスタッペンもこの意見に同調し、「ライバルのミスに頼っていてはタイトルは獲れない」と語ったうえで、「もっと頻繁に勝たなければなりません。そのためには、競争力を高める必要があります」と決意を新たにしている。
■マルコ「マクラーレンは倒せる」復活の予兆に手応え
その中でマルコ博士は、レッドブルの復調を感じ取っていた。
「我々はメルセデスやマクラーレンと肩を並べる走りができていました。それが今後のレースに向けての後押しになります」とオーストリアの『Servus TV』に語った。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは「オーストリア(レッドブルリンク)では、マクラーレンが再び前に出てくるでしょう」と警戒を緩めていないものの、マルコ博士は希望を口にする。
「マクラーレンは速かったですが、オーバーテイクはできませんでした。つまり、支配的ではなかったということです。これは次に向けて励みになります」
「レッドブルリンクは異なる特性のサーキットですが、すべてがうまくいけばマクラーレンは倒せます。それが我々の希望です。」
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