記事要約
・F1カナダGP表彰台後、アントネッリはイタリアの高校で最終試験を受験
・英語や口頭発表の試験を終えた後、オーストリアGPへ出発予定
・学業継続の動機は母親の「良い子に育てた」誇り
■表彰台の祝福から一転、学業へ
多くのF1ドライバーがニューヨークでレッドカーペットを歩き、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がスパでGT3カーに乗り込む一方、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は高校に戻った。
F1カナダGP決勝レースで自身初の表彰台を祝った後、少年のような顔立ちのアントネッリは、自宅のあるイタリアへ帰国した。
「彼の好きなラグーソースのパスタを用意します」と18歳のアントネッリの母ヴェロニカさんは『ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト』紙に語った。
「レースがすべてではありません。ずっと学業を終えてほしいと思っていました。」
■高校最終試験を受け、次戦へ向けて出発
アントネッリはモントリオールからイタリアに直行し、地元・ボローニャ近郊の公立技術商業高校、ガエターノ・サルヴェミーニ校のクラスメートと合流した。
一つ目の試験を終えて校門を出た彼は、翌日に英語の試験を受ける予定だと笑顔で明かした。
「英語は一番得意な科目で、逆に数学はずっと苦手です。」
最後に残るのは口頭発表の試験で、これを終えた後に彼はメルセデスの次戦、オーストリアGPに向けて出発する。
「レッドブルリンクで100%を出すのと、試験で100%を取るのと、どちらがいい?」と尋ねられたアントネッリは笑って「両方でどうですか?」と答えた。
アントネッリは、富やF1での成功が将来を決めると思われがちな中でも、学校に通い続ける大きな動機は母親の存在だと認めている。
「彼がドライバーであろうとなかろうと、私の最大の誇りは良い子に育てたことです」と母のヴェロニカさんは語った。
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