・サインツがスタート前にトラブル、ブレーキ発火でリタイア
・フェルスタッペンとアントネッリがターン3で接触し両者リタイア
・レースは70周に減算、SC導入で序盤から波乱の展開に
F1オーストリアGPがスタート前から波乱の展開になっている。フォーメーションラップに向かうダミーグリッド上で、19番グリッドのカルロス・サインツ(ウィリアムズ)のマシンが動けなくなり、メカニックが介入してなんとか動き出したものの、マシンに触れたことにより規定によりピットレーンスタートとなった。
その後、1周してピットレーン出口に停車したサインツのマシンの左右リアブレーキからは炎が上がり、スタッフが駆け寄りすぐさま消火器で対応。サインツはそのままマシンをガレージに戻し、ノーズからピットへと押し込まれ、断続的に炎が上がるブレーキへの消火活動が続いた。サインツはスタートすることなくリタイアとなった。
71周の決勝レースは1周減算され70周となった。そしてスタート直後から波乱の展開に。オープニングラップのターン3で接触が発生し、セーフティカーが導入された。
コース上にマシンを止めたのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)の2台だ。リプレイ映像では、イン側に飛び込んだアントネッリのブレーキングが遅れ、リアタイヤがロック。制動しきれず前方でターンインしていたフェルスタッペンの右リアに接触する形となり、両者そのままリタイアとなった。
フェルスタッペンは無線で「馬鹿らしい」と苛立ちを露わに。一方のアントネッリは「ごめんなさい、リアがロックしちゃって」とチームに謝罪。マシンを降りた後には、フェルスタッペンに直接謝罪するような場面も見られた。
なお、このクラッシュによりレース序盤からセーフティカーが導入され、各車の戦略にも影響を及ぼしている。
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