・ニューウェイは2026年F1新規則を「非常に刺激的」と評価
・アストンマーティンでの新車開発にすでに没頭、頭は“2026年モード”
・新レギュ対応のシャシーとホンダPU統合に挑む体制に意欲を示す
F1界屈指の名デザイナーとして知られるエイドリアン・ニューウェイ(66歳)は、2026年から導入されるF1の技術規則大改革について、「非常に刺激的でやる気が湧く」と語った。
ニューウェイは昨シーズンの途中、クリスチャン・ホーナーの退任よりも1年以上前にレッドブル・レーシングを離れる決断を下し、現在はアストンマーティンで新たな挑戦に取り組んでいる。目下の関心は、2026年の新レギュレーションに完全対応したマシンの開発だ。
フェルナンド・アロンソはシルバーストンで冗談交じりにこう語った。
「彼に今年のことを聞いても、すぐに別のオフィスに行ってしまうんです。頭の中はもう完全に2026年モードですよ」
ニューウェイはこれまでウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルで数々のタイトルを獲得しており、F1史に残る最も成功したテクニカルディレクターのひとり。現在もなお、F1界で最も高給を得ている技術者でもある。
英グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの会場でスペインの放送局『DAZN』に語ったところによれば、「自分はおそらく業界で最後に“製図板を使っている恐竜”だ」という。
「図面というのは、頭の中のイメージを外に出し、それを発展させていくための手段なんです」
ニューウェイが率いるアストンマーティンは、2026年からホンダ製パワーユニットを搭載することになっており、シャシーとPUの双方が刷新される“ダブルレギュレーション変更”に挑むことになる。
「新しいレギュレーションは非常に大きな挑戦です。シャシーとパワーユニットが同時に変わるのはおそらく初めてのことで、すべてのチームがそれをどう最適に統合するか模索しています」とニューウェイは語る。
彼はかつて、近年のF1規則が設計の自由度を著しく制限していると批判していたが、現在はその考えを改めつつある。
「今はこの規則変更をとても刺激的に感じています。全チームにとって新しいアイデアを試す機会になる。特別なことをすると断言はできませんが、それでもやる気がみなぎってきますよ。」
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