フェラーリが噂を否定「2026年マシンはハミルトン仕様ではない」ルクレールとも対話重ねる

2025年07月18日(金)18:45 pm

記事要約


・フェラーリは2026年マシンが「ハミルトン専用」との噂を否定

・新車開発の主眼は客観的性能重視、ドライバーの要望も一部反映

・ハミルトンとルクレールの意見は意外と近く、両者と協調体制


■フェラーリ、2026年マシンは「ハミルトン専用」ではない──ダンブロジオが明言

フェラーリの副代表ジェローム・ダンブロジオは、ルイス・ハミルトンの要望が2026年マシンの設計に反映されるという噂を否定した。

7度のF1王者ハミルトンは、新車設計責任者ロイク・セラと密に連携を取り、「自分のDNAを新マシンに反映させたい」と語っていたが、ダンブロジオはドイツの『Auto Motor und Sport』に対し「単純にドライバーの好みに合わせてマシンを作るという話ではない」と述べた。

「開発の主眼は最大限のパフォーマンスです。ロイクと彼のチームは、最速のマシンを作るために取り組んでいます。そこには考慮すべき客観的なパラメーターが存在します」

■スパに投入予定の新型サスペンション

ハミルトンとシャルル・ルクレールは今週ムジェロでのフィルミングデーに参加し、セラが設計した新型リアサスペンションのテストを行った。これは次戦スパで実戦投入される予定だ。

このサスペンションは、いわゆる開発「第2フェーズ」の一環だとダンブロジオは説明する。

「第2フェーズでは、ドライバーのニーズも考慮に入れています。ドライビングスタイルに合わせてマシンを調整するためのツールは数多く存在します」

■ルクレールとハミルトン、セットアップの歩み寄り

40歳となったハミルトンは最近、現行マシンに対して前向きなコメントをしているが、その背景にはルクレール寄りのオーバーステア傾向のセットアップに歩み寄ったこともあるという。

「我々は年に数回、2人のドライバーとテーブルを囲んで意見を交わします。そこで重要になるのは、それぞれの要望をどう性能に落とし込むかという点です」

「2人の話をじっくり聞けば、意外と望んでいることは似ているんですよ」

2025年型フェラーリに対してフラストレーションを感じている様子のルクレールとは対照的に、ハミルトンはセラとの緊密な協力体制を繰り返し強調している。

「ロイクがメルセデス時代からルイスと長く仕事をしてきたという事実は、コミュニケーションの面でプラスになっています」とダンブロジオは語った。

「ただし、ロイクはシャルルとも非常に良好な関係を築いています。」

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