「キャリアか、忠誠心か」フェルスタッペン移籍ならレッドブルF1は妨害せず…1人はアルピーヌ行き?

2025年07月18日(金)8:01 am

記事要約


・フェルスタッペンがメルセデス移籍を望めば、レッドブルは妨げない方針

・ウルフと極秘会談か、交渉は8月末までに決着の見通しと報道

・レッドブルは新パーツ投入で引き留め狙うも、去就は不透明


■フェルスタッペン、メルセデス移籍ならレッドブルは“妨害せず”と報道

マックス・フェルスタッペンがメルセデスに移籍を希望した場合、レッドブルはこれを妨げない方針だと報じられている。

この情報は、ドイツのF1専門サイト『f1-insider.com』と、イタリアの大手スポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』の2媒体が伝えた。

報道によれば、フェルスタッペンとトト・ウルフはイギリスGPとベルギーGPの間、サルディニア島でそれぞれのヨットに滞在中、極秘会談を行ったという噂もある。

「契約の最終交渉に、わざわざリゾート地を選ぶ必要はない」とラルフ・シューマッハは冷静に指摘している。

一方で、フェルスタッペンのパートナーであるケリー・ピケの兄、ネルソン・ピケJr.は「交渉は進行中です」と語っている。

「最終調整の段階にあることは誰もが知っています。メルセデスは選択肢のひとつです」と『Pelas Pistas』に語った。

ただし、ピケによればフェルスタッペン本人はレッドブル残留を希望しているという。しかし、クリスチャン・ホーナー代表の突然の更迭劇がチーム内の混乱を浮き彫りにしていると指摘した。

「重要な人材を呼び戻すのが難しくなっているようです。父親(ヨス・フェルスタッペン)との小さな衝突も影響していたようで、ホーナーがいる限り、復帰をためらう人もいると聞いています」

ピケは、ホーナーがすべての権力を掌握しようとしていたことが問題だったと見ている。

「彼は2チーム、パワーユニット、すべてを掌握したがっていました。仮にそれが叶えば大きな権力を得ていたでしょうが、うまくいかなければ最大で1億ドル(148億円)の退職金が支払われる可能性もあります」と述べた。

現在、レッドブルはホーナーとの退任交渉を続けているとされている。

■アントネッリは“レンタル”も視野に? メルセデス側の動き

一方、メルセデスのCEOオラ・ケレニウスは、トト・ウルフに対してフェルスタッペン獲得にGOサインを出したと報じられている。

『La Gazzetta dello Sport』によると、交渉は遅くとも8月末までには決着し、サマーブレイク明けに発表される見通しだという。

もしフェルスタッペンが加入する場合、ジョージ・ラッセルかキミ・アントネッリのいずれかがチームを離れることになるが、ウルフ代表はアントネッリを2026年にメルセデスPUを搭載するアルピーヌに“レンタル移籍”させる可能性も視野に入れているという。

ラルフ・シューマッハは続ける。

「シルバーストンでの結果を見て、フェルスタッペンは“レッドブルでもう巻き返せない”と感じたかもしれません。最終的には“忠誠心”よりも“キャリア”が重要です。メルセデスが本気で獲得を狙っていると示せば、彼は移籍すると思いますよ」

「しかも、今のメルセデスは同じPUを使うマクラーレンに負けています。マックスがいれば、2026年に勢力図を再びひっくり返せる可能性があります」

■レッドブルも巻き返しへ──ベルギーとハンガリーでアップデート投入

なお、レッドブルがフェルスタッペンを引き留める最後の望みとして、ベルギーGPとハンガリーGPで新パーツを投入し、マシン開発を継続する方針も報じられている。

「まだシーズンは半分残っていますし、スプリントも4戦あります」とヘルムート・マルコ博士は語った。

「ベルギーでのアップデートはマクラーレンとのギャップを縮めるはずです。タイトル争いは終わっていないと信じています。」

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