・ザントフォールトが暴風雨で浸水被害、路面損傷の報告も
・学生チームの水素車テスト走行は水害の影響で中止に
・オランダGP開催へ修復作業の見通しは立たず、時間との戦い
F1オランダGPの舞台となるザントフォールト・サーキットが、開催までわずか5週間というタイミングで暴風雨による甚大な被害を受けた。
オランダ各地を襲った激しい嵐は、日曜夜からザントフォールト一帯を直撃。近隣の貯水池が氾濫し、一部地域では水深40~50センチに達するほどの浸水被害が発生した。
「ザントフォールトの住民にとって、この月曜日は決して楽な一日ではなかった」と『Soy Motor』は報じている。
SNSには被害の様子を伝える投稿が相次ぎ、F1サーキットに至るアクセス道路の冠水や浸食、さらには最終バンクコーナーの路面にまで損傷が生じた可能性があるという報告も見られた。
ある写真には「さようなら、ザントフォールト」とのキャプションが添えられ、現地の深刻な状況を物語っている。
ザントフォールト・サーキットでは、デルフト工科大学の学生たちが水素燃料車によるテスト走行を予定していたが、こちらも急遽中止となった。
「うちのクルマは水素で走るんですが、この大雨には対応できません」と、同大学のレンゾ・ブーツマさんはオランダ放送協会NOSに語った。
「残念です。今夜は初めて長距離走行テストを行う予定だったので…」
オランダGPは8月下旬に開催が予定されているが、現時点でサーキット関係者から修復作業や今後の対応に関する公式な発表は出ていない。開催まで残り約30日。路面補修やアクセスインフラの復旧に向け、時間との闘いとなりそうだ。
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