あなたなら決行?中止?FIA判断にF1界真っ二つ…フェルスタッペン「茶番だ」ハミルトンも本音ぶつける

2025年07月29日(火)12:39 pm

記事要約


・FIAの慎重すぎる判断によりベルギーGPは“茶番”と批判続出

・フェルスタッペンやハミルトンがスタート遅延を痛烈に非難

・ルクレールら一部ドライバーは安全優先の判断を支持


■「これが雨のF1レースなのか?」フェルスタッペン、ハミルトン、マルコらがFIAの“過剰な安全判断”を痛烈批判【F1ベルギーGP】

F1第13戦ベルギーGP決勝は、FIA(国際自動車連盟)の慎重すぎる判断によって雨中の名物レースが“茶番”と化したとの批判が噴出している。レースは激しい雨により長時間の中断を経て、セーフティカー先導によるローリングスタートで開始。完全なウェットコンディションでのスタートは回避された。

マックス・フェルスタッペンはこう嘆いた。

「こうやって美しいクラシックなレースを台無しにするんだ。どうせなら『完全に乾くまで待って、スリックでスタートしよう』って言ったほうがマシだよ。これじゃ“ウェットレース”とは呼べないよ」

FIAとは度々対立してきたフェルスタッペンは、今回も強く批判した。

「FIAは自分たちのやりたいようにやる。彼らが決めるんだ。これは残念なことだよ。もうあのクラシックな雨のレースは二度と見られないだろうね」

■「1時間早く始められた」マルコ博士も批判

レッドブルのヘルムート・マルコ博士も同様に不満を露わにした。

「運営手順そのものを見直す必要がある。2〜3周セーフティカーで走れば水を掃けられたはずで、1時間早くスタートできたよ」

「この遅れで我々のレインセットアップ戦略は全く無意味になった。何の問題もなくレースを始められたはずだったのに」と付け加えた。

FIAのレースディレクター、ルイ・マルケスには多方面から批判が集中。スペイン『Marca』は「F1史上最大のナンセンス」と断じ、デンマークの『Ekstra Bladet』は「グロテスクなまでの躊躇」と非難した。

元F1ドライバーのヘイキ・コバライネンも『Viaplay』で「この天候で走れなきゃダメだ。これは危険なスポーツであって、それを受け入れる覚悟がなければ、間違ったスポーツにいることになる」と強く主張した。

■慎重判断を支持する声も

一方で、慎重な判断を支持する声もある。

シャルル・ルクレールは「過去に何があったかを考えれば、スパのようなサーキットでは忘れてはいけない。早すぎる判断より、安全を取った方がいい」と述べた。

レース優勝者のオスカー・ピアストリも「前を走るのがランドだけでも何も見えなかった。後方のドライバーがどれだけ視界が悪いか、想像がつくと思う」と語った。

グランプリ・ドライバーズ・アソシエーションの共同ディレクターを務めるカルロス・サインツは、「スパの過去を考えれば、リスクを取りすぎるより慎重すぎる方が正しい」と判断を支持した。

■ハミルトンもFIAに苦言

だが、7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンはフェルスタッペンに同調した。

「僕たちはずっと『準備はできてる』と言ってたのに、FIAは前回(シルバーストン)我々が“早すぎる”と言ったことを気にしすぎて、今回はその逆になっただけだ」

「マックスの意見には完全に同意するよ。スタンディングスタートでも問題なかった。グリッドはほぼ乾いていたし、その先もスプレーは少なかった」と語った。

ニコ・ヒュルケンベルグは「雰囲気をぶち壊された」と表現し、スペイン『Soy Motor』のヘスス・ムニョス記者は「F1(の魅力)を奪われた。そしてもっとひどくなるだろう」と憂いた。

●【F1-LIVE速報】F1ベルギーGP
●【F1ベルギーGP】開催日時・タイムスケジュール・結果
●【ポイントランキング】F1ベルギーGP終了後

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック