・マクラーレンがマスターカードと年間1億ドル規模の大型契約を締結
・「Team Priceless」プログラムでファン向け体験を強化
・エクレストン氏、ブラウンCEOの人材マネジメントを高評価
マクラーレンはアムステルダムで行われた新体制発表会において、マスターカードを新たなタイトルスポンサーとして迎え入れた。タイトルスポンサーを持つのは2013年にボーダフォンが離れて以来、実に10年以上ぶりとなる。
契約規模は年間1億ドル(約147億円)とも伝えられ、F1史上最大級であり、マクラーレンにとっても過去最大のスポンサー契約とみられる。
ただしチームCEOのザク・ブラウンは、マクラーレンの象徴であるパパイヤオレンジのカラーリングが変わることはないと強調した。
「心配はいらない。クルマはこれまで通り見分けがつくものになる」と、オランダ『Algemeen Dagblad』に語った。
マクラーレンの公式リリースは「我々にとって最も大切なのは素晴らしいファンの皆さんだ」という一文から始まり、女性ファンの写真を前面に押し出した。
マスターカードとの提携では「チーム・プライスレス」と呼ばれる新たな取り組みが始動。グランプリ会場での舞台裏体験、同乗走行、特別なイベントなどをファンに提供していく。
ブラウンCEOは「マスターカードとの次の章を迎えることができ、これ以上なく嬉しい。彼らは我々と情熱や価値観を共有しており、ネーミングパートナーとなることはサーキット内外で前進し続けるための完璧な出発点だ」とコメントした。
マスターカードのマーケティング責任者ラジャ・ラジャマナール氏も「マクラーレン・レーシングは革新・精密・パフォーマンスの頂点を体現しており、これは我々の価値観と一致する。ネーミングパートナーになることで、ファン第一の姿勢を次のレベルへ引き上げる」と語った。
元F1最高権威者のバーニー・エクレストン氏は、ザク・ブラウンの手腕を高く評価している。
「ザク・ブラウンは非常に良い仕事をしている。私はかつて彼に『君は才能があるとは思わないが、唯一の才能は正しい人材を選び、その人たちをまとめ上げることだ』と伝えたことがある」と『sport.de』に語った。
「彼は周囲に適切な人材を集め、それを維持している。それこそが今のマクラーレンを支えている」と称賛した。