・アメリカGPで角田裕毅が7位入賞、スプリント含め8ポイント獲得し存在感を示す
・マルコ博士は「今は優先事項ではない」と発言し、2026年のレッドブル昇格判断を先送り
・ハジャーは不振で16位、メキシコGP後に角田との最終評価が下される見通し
F1第19戦アメリカGPで角田裕毅(レッドブル)が見せた強烈なパフォーマンスは、彼のF1キャリアを救う一手となったかもしれない。というのも、マックス・フェルスタッペンの2026年のチームメートをめぐる決定について、レッドブルのヘルムート・マルコ博士が「判断を先送り」する姿勢を見せ始めたからだ。
マルコ博士はこれまで「メキシコGPの後に決定を下す」と語っていたが、オースティンでの角田の好調ぶりと、イザック・ハジャーの不発を受け、その口ぶりは明らかに慎重になった。
『Sky Deutschland』の取材に対し、マルコ博士はこう述べた。
「現時点ではその話は我々の優先事項ではありません。基本的にはそのタイミングを想定していますが、その時に決定できるかどうかは様子を見てみよう。」
フェルスタッペンの勝利を祝うピット前で、マルコ博士は角田と談笑する姿も見られ、安定感と成長を高く評価した。
「ユウキ(角田裕毅)は素晴らしいスタートを切り、クリーンエアの中では競争力があった。上向きの傾向が見られるし、安定してきている。チャンピオンシップ争いではそれが非常に重要なんです。」
13番グリッドからスタートした角田は、決勝で7位フィニッシュ。今季夏以降で自己最高の結果を残し、スプリントでも入賞。週末合計で8ポイントを獲得した。
「ペースは本当に良かったです」と角田は振り返る。
「序盤の数周でいくつか順位を上げることができましたし、全体的なペースも悪くなかったです。第2スティントでは少しマネジメントしすぎたかもしれませんが、今週末はスプリントと決勝の両方でポイントを取れたのでポジティブでした。こうした週末を続けていくことが大事です。」
シート争いへの影響について問われると、角田は「はい、もちろん重要です。これが自分のやるべきことだからです」と迷わず答えた。
さらに、チームの目標にも言及した。
「コンストラクターズ選手権で上に行くためにも、すごく大事です。チームはまだ諦めていませんし、マックスのタイトル争いも諦めていません。特に今はショートランの改善に集中する必要があります。毎回スタートであれだけ攻めることはできませんから、もっと前のグリッドからスタートして上位チームと戦えるようにするのが目標です。」
一方、角田の最大のライバルとされるイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は厳しい週末となった。最後尾からスタートして決勝レースは16位に終わり、スプリントを含めてペース不足に苦しんだ。
「正直、予想どおりのレースでした。20番手スタートでは、前で何か起こらない限り奇跡はありません」とハジャーは『Canal Plus』に語った。
「今季はこれまでも難しい週末がありました。夏休み前は低迷していましたが、その後は立て直してきました。メキシコまでにいくつかの課題を理解できることを願っています。」
ハジャーは以前、「2026年のレッドブル昇格を逃したらつらい」と語り、年内の早期昇格も選択肢に入れてほしいとマルコ博士に提案していた。
しかしアメリカGPの結果で、角田が再び流れを引き戻した形となった。レッドブルが次に判断を下すメキシコGP後、2026年のフェルスタッペンのチームメート争いは最終局面を迎えることになりそうだ。
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