・カルロス・サインツ父が2026年F1新規則を批判、「F1のDNAが変わった」と指摘
・電動パワー差による追い抜きは人工的で「フェイクに感じる」と主張
・ウイリアムズの現状は厳しく「非常に長く厳しいシーズンになる」と分析
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カルロス・サインツJr.の父であり、2度のWRC(FIA世界ラリー選手権)王者として知られるカルロス・サインツが、F1の新レギュレーションに対する批判の声に加わった。現在のレース内容について「作り物」だと表現し、F1が本来のアイデンティティーを失ったと指摘している。
一方、F1公式SNSの投稿には、ファンの意見を検閲しているのではないかと指摘するコミュニティノートが付けられるなど、議論も広がっている。
サインツはスペイン紙『El Confidencial』の取材で、開幕戦メルボルンGPについて次のように語った。
「私は現地にはいませんでしたが、あまり好きなレースではありませんでした。
現時点では、この新しいレギュレーションによってF1のDNAが変わってしまったように感じます。正直言って、私はまったく気に入っていません」
63歳のサインツが特に疑問を呈したのは、今季増加しているオーバーテイクだ。F1はSNS上で追い抜きの増加を強調しているが、彼には違和感があったという。
「コーナーでもストレートでも、電動パワーの差によって、とても人工的で簡単に追い抜きしているように見えました。激しいブレーキングや、コーナーでより良いラインを取った結果生まれるオーバーテイクではありません。少しフェイクに感じるオーバーテイクでした」
さらにサインツは、新レギュレーションによってF1が複雑になりすぎているとも指摘した。
「今のF1は理解するのがとても難しいです。F1はもっとシンプルで直感的なものであるべきだと思います。
レースを理解するために勉強しなければならないようではいけません。スーパークリッピング、オーバーテイクモード、それ以外にもいろいろなモードがありますが・・・私でさえ理解するのに苦労しています」
X(旧Twitter)に投稿されたF1公式の投稿の一つには、次のようなコミュニティノートが添えられている。
「再びF1は新レギュレーションに対するファンの意見を検閲し、リプライを隠している」
サインツはまた、自身の見解が息子であるウィリアムズのドライバー、カルロス・サインツJr.の立場とは別であることを強調した。サインツJr.はGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)のディレクターも務めている。
「これは私の意見であり、息子の発言とは関係ありません。長年F1を見てきた一ファンとしての意見です」
また、息子が所属するウィリアムズの今季については、厳しい見通しを示した。
「とても、とても厳しい年になると思います。非常に長く、厳しいシーズンになるでしょう。
トップチームとは1周あたりほぼ2秒半の差があります。重量、シャシー、空力など、改善しなければならない課題がいくつもあります」