・フェルスタッペンはNLS開幕戦でトップも、タイヤ規定違反により失格となった
・F1への不満を抱える中、GT3参戦で楽しさを求める姿勢を見せている
・レッドブルの競争力不足が続く中、鈴鹿での巻き返しに注目が集まる
●【F1ライブ結果速報】F1中国GP、日本GPもライブでお届け
マックス・フェルスタッペンが参戦したGT3で波乱が起きた。ニュルブルクリンクで行われたNLS第2戦では、トップでチェッカーを受けながらもタイヤ使用規定違反により失格となった。
2026年のNLSニュルブルクリンク耐久シリーズは、波乱のスタートを切った。
フェルスタッペンは最初にフィニッシュラインを通過したものの、その後に失格処分が下された。
技術委員による通常のチェックで、チームがレース当日に本来許可されている6セットではなく、7セットのタイヤを使用していたことが判明した。
『Mercedes-AMG Motorsport(メルセデスAMGモータースポーツ)』の公式発表によると、
「今回のNLSの週末は決して忘れられないものとなった。素晴らしいレース、驚くべき雰囲気、そして当初は勝利の喜びがあった。それだけに、裏方でのミスによって失格となったことは、より一層の失望をもたらし、非常に悔しい」
「ノルドシュライフェではすべてが完璧にかみ合わなければならない。今は分析と学習に集中し、今後のレース、そして24時間レースに向けて準備を進めていく」
フェルスタッペンは、F1の新時代への不満が募る中、“楽しさ”を求めてドイツのニュルブルクリンク北コース、ノルドシュライフェへ向かった。
2026年レギュレーションを公然と批判してきたフェルスタッペンは、中国GPの舞台であった上海を出発する前、F1を楽しめなくなっていることを認め、ニュルブルクリンクで走ることだけを楽しみにしていると語っていた。
「ニュルブルクリンクではもう少し楽しめるといいのですが。今のF1は気分のいいものではありません。正直に言って、楽しい気持ちにはなれません」と、GT3での活動についてスウェーデンの『Viaplay(ビアプレイ)』に語っている。
インタビュアーが、フェルスタッペンの機嫌の悪さは視聴者にとってもあまり面白くないのではと冗談を言うと、フェルスタッペンは「ベストを尽くしています」とだけ答えた。
またフェルスタッペンは、F1以外の話題について積極的に語る姿勢を見せた。
「少なくともここでは、F1以外のことを話せます」と語っている。
4度の世界王者フェルスタッペンは先週の土曜日にノルドシュライフェで走行した。これは今季後半に、レッドブル支援のメルセデスAMG GT3でニュルブルクリンク耐久レースに参戦する計画の一環だ。
出発前に週末について問われ、
「もちろん、とても楽しみにしています。今の状況を考えると、なおさらです」と答えていた。
バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止により、フェルスタッペンがニュルブルクリンクでのレース参戦をさらに増やす可能性もあるが、現時点では確定していない。
F1での状況とは対照的に、その差は鮮明だ。
レッドブルは現在、ペースと信頼性の両面で苦戦しており、オランダ出身の元ドライバー、トム・コロネルは、フェルスタッペンが2026年に優勝できるかどうかさえ疑問視している。
「もしフェルスタッペンが優勝するとすれば、他チームが大きなミスを犯すか、レッドブルが何かを見つけ出した場合に限られる。現時点での差はあまりにも大きい」
フェルスタッペン周辺でも、不満の背景には競争力不足があるとの見方が示されている。
「もしフェルスタッペンがメルセデスに乗っていたら、ネズミのように静かにしているでしょう。彼はすべてのレースで勝ちたいと思っている。それがフェルスタッペンです」と、ケリー・ピケの兄で元F1ドライバーのネルソン・ピケJr.は語った。
一方、レッドブルF1の顧問を長年務めるヘルムート・マルコ博士は、28歳のフェルスタッペンがノルドシュライフェに長年魅了されてきたことを明かした。
かつては同コースでF1マシンを走らせる計画もあったが、最終的には実現しなかったという。
「フェルスタッペンはティモ・ベルンハルトのラップレコードを見て、それを破りたいと考えていたのだと思います。ただ、それは危険すぎると判断し、禁止しました」とマルコはドイツの『f1-insider.com』に語った。
マルコは、フェルスタッペンがGT3マシンで挑戦していることに安堵している。
「幸いなことに、フェルスタッペンはメルセデスAMG GT3でノルドシュライフェを思い切り走ることができます」
フェルスタッペンは今週末の鈴鹿でF1に戻る予定だが、今シーズンの見通しは依然として明るくない。
元F1ドライバーのクリスチャン・ダナーは、プレシーズンにトト・ウォルフ代表が示した「レッドブルが2026年を支配する」という見方を一蹴した。
「いやはや、トト、それはまったくの見当違いでしたね」とドイツの『motorsport-magazin.com』に語っている。
今回のNLSでの失格も、フェルスタッペンにとっては苦い結果となった。
F1では厳しい状況が続く中、ニュルブルクリンクでの経験が今後にどのような影響をもたらすのか注目される。
まずは今週末の鈴鹿で、再びF1の舞台に戻るフェルスタッペンの走りに注目が集まる。
アロンソは『最強のライバル』同い年44歳 マッサが語る“今”のF1に疑問視「F1を楽しめているのか」